こんにちは、でんです。会員制交流サイト(SNS)上で「全世界株式インデックスファンドに投資するな」「オルカンに投資するな」などの言葉が話題になっていました。確認すると動画サイトで全世界株に投資をやめろというタイトルと主旨の動画が上がっていました。中国株やユーロ株の見通し悪化を強調していた内容でした。しかし、筆者は全世界株インデックスファンドへの投資をやめろという意見に反対です。全世界株価指数に連動するインデックスファンドは株式投資の中心で運用できる極めて有力な資産クラスです。
長期的視点で
全世界株式インデックスファンドに投資をやめろと主張されていた動画の通り、確かに中国株には中国共産党による政治リスクはあります。ユーロ株はドイツ経済次第であるのは否めません。通貨ユーロは実質拡大ドイツマルクです。しかし、全世界株式インデックスファンドはその時々に不調な地域を好調な地域がカバーします。世界全体が不調な時もありますが、20年以上の長期では右肩上がりで成長してきました。全世界株式インデックスファンドの多くは時価総額加重平均型です。時価総額に応じて投資をしていきます。現在、中国株の世界の時価総額に対する比率は5%程度です。仮に下落が続けば、時価総額に占める比率も下がっていき、全世界株インデックスファンドへの影響は小さくなります。eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー、除く日本)、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)など多くの全世界株式インデックスファンドは時価総額加重平均です。ただし、日本株、日本以外先進国株、新興国株の三地域均等型の全世界株インデックスファンドは世界の時価総額から比較するとかなり偏りとゆがみがあるので注意してください。具体的に言えば世界の時価総額の数%にすぎない日本株と10%程度の新興国株にそれぞれ33%投資しており、結果として日本株と新興国株に集中投資する形になります。筆者は日本株、新興国株とともに株式投資の主軸にはなり得ないと思っています。ただ、新興国株は基本的には世界の時価総額に占める割合程度は保有した方がいいと思います。日本株は必要ならば時価総額加重平均型の全世界株インデックスファンドを通じて保有するだけでいいと思います。いずれも(特に日本株は)持ち過ぎ注意です。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドは国際分散投資の基本かつ王道です。
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