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つみたてNISAの注意点

落とし穴 株式投資の心構え
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 こんにちは、でんです。株式への長期、分散、積み立て投資に適した国の税制優遇制度に積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)があります。毎年40万円(月3万3333円)を上限に、通常ならば20.315%課税される譲渡益(売却益)や分配金が20年間非課税で運用できます。20年間の非課税を受けられるのは2042年の新規積み立てまでが対象となります。ただし、注意しなくてはいけない点があります。

注意
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非課税枠

  • 売却しても復活しない
  • 翌年以降に持ち越せない
  • 一般NISAも同じ、iDeCoは乗り換え可

 つみたてNISAの非課税枠は売却しても復活しません。例えば斎藤光さん(仮名)が日本株の投資信託に毎月3万3333円の積み立て投資をしていたとします。半年経過したところで、積み立て先を全世界株の投資信託に変えたくなりました。ここで日本株の投資信託を全て売却して、全世界株に乗りかえました。この場合、斎藤さんのこの年の非課税枠は日本株の売却の有無に関わらず残り約20万円です。半年間、日本株の投資信託の購入で約20万円分の非課税枠を使っているからです。運用中の投資信託を売却して非課税枠を復活させることはできないのです。言い換えると非課税枠は1度購入した金額分は二度と復活しないということです。つみたてNISAで投資先を変えたくなった時は、すでに購入した投資信託はそのまま保有した上で新たな積み立て先を新しい投資信託に変えればいいのです。斎藤さんの場合、日本株の投資信託を保有したまま、積み立て先を全世界株の投資信託に変えればいいのです。投資先の乗り換えをしにくくした理由としては、金融庁が頻繁に投資信託を売買せず、20年以上の長期で保有することが個人の資産形成に有力と考えたからとされています。

敗者のゲーム
チャールズ・エリス著「敗者のゲーム 原著第6版」より。20年以上の長期では株式のリターンはプラスの範囲内で安定する傾向がある

 チャールズ・エリス著「敗者のゲーム 原著第6版」より抜粋。20年以上の長期では株式のリターンはプラスの範囲内で安定する傾向があります。

 つみたてNISAの非課税枠は翌年以降に持ち越せません。例えば橋本甜歌さん(仮名)が2020年に30万円分、つみたてNISAで投資信託を購入しました。非課税枠が10万円分余ったので翌2021年に50万円分の投資信託を買おうと思いました。しかし、非課税枠は年をまたいで持ち越せないのです。2020年の非課税枠は2020年中に使い切らないと消滅してしまいます。

 これらの注意点は一般NISAでも同じです。ただし、個人型確定拠出年金(iDeCo)は非課税枠を翌年に持ち越せない点は同じですが、非課税枠を消滅させないで投資先を変える(スイッチング)が可能です。上記の斎藤さんのケースですと、すでに日本株の投資信託に積み立てた約20万円分をそっくり全世界株の投資信託に移した上で、積み立て先を全世界株にできるわけです。 

 このブログに来ていただき、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。今回はつみたてNISAの注意点を挙げました。スイッチングができないとしても、いかに長期投資に適した税制優遇制度であるかが分かります。みなさまと一緒に成長していければ幸いです。

敗者のゲーム [ チャールズ・エリス ]

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