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複利の力

株式長期投資
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 こんにちは。でんです。20世紀の天才物理学者アインシュタイン氏は「複利は人類最大の発明」と名言を残しています。一説には急成長する資本主義社会を目の当たりにして語ったとされています。株式の長期投資をする上で欠かせない複利運用を紹介します。

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複利運用

  • 配当金再投資
  • 下落から上昇時のアクセル
  • 優良投資信託と相性抜群
  • 分配金のワナ

 株式は購入時より株価が上昇した結果の値上がり益(キャピタルゲイン)と配当金から出る配当益(インカムゲイン)があります。配当金を株式に再投資することを配当再投資といいます。株式を買って配当金を再投資した株式は株数が増えることでより大きな配当金を生み、さらに再投資すると株数が増えるというサイクルを繰り返し、大きく成長します。例えると、金の卵を産むニワトリといえます。

 長期になればなるほど配当金を再投資して得られる利益(トータルリターン)と値上がり益との差は大きくなります。ジェレミー・シーゲル氏の「株式投資の未来」によると、1870年すぎに株式1000ドルに投資して得られた配当金を再投資し続けた場合、2000年代前半の総額は約800万ドルになっています。一方で配当金を再投資しなかった場合は25万ドル未満で、30倍以上の差がついています(インフレ調整後)。シーゲル氏は「1871年から2003年にかけ、株式の累積リターンの97%は配当再投資が生み出してきた。値上がり益が生み出した部分は3%にすぎない」と指摘しています。

ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」より

  ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」より

  配当再投資は下落相場で力を発揮します。世界で最も有名な株価指数の一つ米国S&P500指数は新型コロナショックで高値から30%以上、リーマンショックで高値から50%以上も下落しました。安くなった株式を配当金で多く買い付けて株数を増やすことが、上昇相場で強いアクセルとなります。米国の資産運用の第一人者でインデックス投資の優位性を証明しているチャールズ・エリス氏は「敗者のゲーム」で「1930~1955年、そして1965~1985では、(引用者注:米国の)株価はほとんど上昇していないが、この間の配当再投資による資産増加は非常に大きい」としています。

チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」より

 チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」より

 個別株や上場投資信託(ETF)は無配株や特殊なETFを除いて配当金や分配金を目に見える形で出します。しかし、つみたてNISAやiDeCoの対象で、個人投資家に人気を集める投資信託は分配金を出しません。こういった投資信託は配当金を再投資していなんじゃないかと疑問を持つ人がいるかもしれません。事実投資初心者時代の私がそうでした。しかし、安心してください。分配金を出さない投資信託は特殊なものを除き(つみたてNISA対象になる投資信託は確実に)、ファンド内で配当金を自動で再投資しています。しかも、投資信託は税金面でも有利に配当金が再投資できます。つみたてNISAなどの非課税口座で運用しない限り個別株やETFの配当金、分配金には日本国内で20.315%の配当課税がされます。無分配型の投資信託はファンド内で再投資されるため、配当課税がされません。投資信託を売却するまで課税を延ばす(繰り延べる)ことができます。三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズや楽天投信投資顧問の楽天バンガードシリーズなどの売買手数料無料、信託報酬が安いインデックスファンドは無分配型で分配金を自動再投資しており、コストや税金面で効率的に運用できます。

 投資信託で一つ注意があります。分配金が出るタイプはお勧めしません。手数料が高く、配当金だけでなく売却益や評価益を原資に分配している恐れがあります。加えて元本を取り崩して分配する「特別分配金」を出すケースすらあります。銀行や店舗型証券会社が積極的に売り込み、各金融機関の投資信託売上ランキングの上位によく掲載されている毎月分配型投資信託は特別分配金のオンパレードで最悪です。分配金の自動再投資ができる投資信託のメリットを全く生かません。もし、配当を得たいならばETFがよいと思います。ETFは配当・受取利息から支払利子や信託報酬などの費用を差し引いた額を元に分配金を出しています。売却益や評価益を原資としたり、元本を取り崩したりする分配は制度上認められておらず、健全な形で分配金を得られるからです。

 当ブログにお越しいただき、読んでいただいてありがとうございます。皆様と共に成長していければ幸いです。

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