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レバ全世界株投信誕生

ブルベア金融庁注意 株式投資の心構え
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 こんにちは、でんです。日本を含む全世界株価指数の日々の値動きの2倍になるのを目指すレバレッジ(ブル)型投資信託が15日に取り扱いが開始されました。信託報酬は税込み年0.3993%とこの手のレバレッジ・インバース(ベア)型投資信託の相場では格安と言えます。全世界株価指数は長期ではインフレ調整後で年5~7%上昇を見込めるから、2倍レバレッジ投資信託はいいんじゃないかと思う人もいるかもしれません。しかし、株式投資の主軸にはなり得ず、長期投資の適正は全くないです。

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信託報酬は相場より安い

世界地図

 15日に設定開始された全世界株価指数の2倍レバレッジ型投資信託は、グローバル2倍株ファンド(日興レバ全世界)です。日興アセットマネジメント(日興AM)が運用会社です。世界各国の上場投資信託(ETF)や株価指数先物への投資を通じ、全世界株価指数の日々の値動きの2倍の成績を目指します。ただし、1カ国の投資割合は全体の50%を上限とするとのことです。現状の全世界株価指数は米国株が50数%のため、米国株への投資比率は実際の時価総額の比率より少しウエートが落ちそうです。信託報酬は税込み0.3939%と1%前後が相場のレバレッジ・インバース型投資信託の中では相当安いです。売買手数料は3.3%が上限ですが、主要インターネット証券会社ならば売買手数料が無料になるとみられます。分配金は出ませんが、そもそも指数先物への投資が前提となるファンドのため、配当再投資による複利効果はほとんど見込めません※。仮に分配金を出したら、元本を取り崩すタコ足分配の疑いが出てきます。レバレッジ・インバース系の投信で分配金が出ないのは当たり前で、分配金が出ていたらそれこそ大問題です。

※ETFに投資して得られる分配金の分はわずかながら複利運用になるとも言えなくもないです

地獄のボックス相場

ブルベア金融庁注意
ブルベア金融庁注意②

 レバレッジファンドは2日目以降は2倍からずれていきます。仮に上昇が続けば、指数の2倍以上に伸びていき大きな利益が得られます。しかし、下落が続けば、当然ですが指数よりも下落幅は大きくなります。レバレッジファンドにとって、上昇と下落を繰り返す相場(ボックス相場)が実は一番の天敵です。下落が続く相場は実はそんなに長くない傾向にありますが※、ボックス相場は相当長い期間になり得ます。ボックス相場ながらも株価指数が徐々に上昇していく相場で、レバレッジファンドは徐々に下落していく状況があり得ます。プラスマイナス0のボックス相場ならば、長期になればなるほどレバレッジファンドの資産は確実に削られていきます。金融庁も繰り返し警告していますが、レバレッジファンドは長期投資や積み立て投資には全く向きません。あくまで上昇を読み切った上で短期売買に活用する商品です。だから積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象投資信託から、インバースファンドや悪名高い毎月分配型投資信託とともに除外されているのです。一般NISAでも2024年以降の新NISAで除外される見通しとなっています。

※期間が長くなくても、下落幅は大きい可能性は十分にあります

 このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございます。レバレッジファンドは毎月分配型投資信託と違い何があっても絶対にダメな金融商品とは言い切れないですが、使い方を間違ってはいけません。レバレッジファンド、インバースファンドとともに、節度を守り遊びと割り切り短期売買で利益を狙う分にはありだとは思います。

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