日本は執筆時点で首班指名選挙で自民が維新との連立に向けた協議が前進し、粘りに粘った石破茂首相の退陣から1カ月余りに決着が見えてきています。高市早苗自民党総裁が首相に選出される公算大になりました。今後の自民と維新の連立内閣に向けた協議がどうなるか、実際に連立を組んで自維連立内閣となるかは書いている時点で決まっていませんが、今後の展開次第で株式市場や為替市場が一時的に大きく変動するかもしれません。しかし、政治情勢がインデックス投資の基本方針に影響を与える話には歴史的にはなり得ません。資本主義が成立する国にいる限りはないと考えてもらっていいです。
まあ、誤差レベル

一時的に下落もするものの、長期的に株式が大きく上昇する傾向にある原動力は人間の「より便利になりたい」「楽をしたい」「楽しみたい」という欲求です。生活が便利に楽しくなり、労働や家事が楽になるために、企業は製品やサービス、システムを開発して利益を生み出し、利益を拡大し続けてきました。事実、課題はあるものの、人類の生活は昔では考えられないぐらい便利になり、効率的になり、楽しみが劇的に増えました。利益を出した企業の利益を元に労働者は労働力を提供する対価に生きるために賃金を得て、資本家は資金とリスクをとった対価にリターンを得てきました。投資家は企業の利益の分前を得てきました。また、人間の欲求は二度の世界大戦や金融危機、歴史的株価大暴落を乗り越えてきました。それらに比べれば、一時的な政治情勢の与える影響はちっぽけだと思います。
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