保有資産が下落するかもしれないし、上がるかもしれないリスクを取って、期待リターンが年数%あるとされている「長期分散低コスト」に基づく低コストかつ時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドに投資し、保有し続けるのは何のためでしょうか。他人の資産額と競うためでしょうか。私は絶対に違うと思います。交流サイト(SNS)で「保有資産◯千万円達成」「億り人の仲間入りできた」「NISAに年初一括ほぼ360万円投資」「5年でNISAの投資枠を埋める」などの書き込みを見かけるときがあります。ねたんでも、うらやましがっても、あなた自身の保有資産を絶対に増やしません。むしろ、他人に負けまいと必要以上のリスクを取るのは株価下落に耐えられなくなって投資を続けられなくなる要因によくつながります。「自分のために運用する」という大原則を忘れずにいきたいです。
今できることに集中

他人の運用状況を気にしたり、少額投資非課税制度(NISA)への投資額を比べたりしても仕方ないです。無意味というより、はっきり言えば有害です。運用している全世界株式インデックスファンド(リスク資産)がリスク許容度の範囲内で、個人向け国債変動10年などの無リスク資産の配分が当初の想定通りになっているかどうかを確認することに専念したほうがいいです。また、支出を見直すなどリスク資産や無リスク資産に投じられるお金を増やす努力をした方が自分のためになります。いずれにせよ、今自分ができることに集中したほうがいいです。他人が多額や巨額のお金を運用したり、投じられていたりするのは、何らかの努力をしてきた成果かもしれません。あるいは株価急落や暴落を乗り越え、数十年続けてきた結果かもしれません。敬意を持つことはあれど、ひがむ必要は全くないです。あと、自分の資産額をことさらに公開して「あなたはどうですか」などとやたらと競争をあおってくる発信者もたまにいますが、通知を非表示(ミュート)するなどしてこの手の発信者とは距離を置いたほうがいいです。
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