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オルカンは低リスクじゃない

オルセン 株式投資の心構え
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 こんにちは、読売新聞の10日付朝刊に、「NISA投信インデックス盛況 低リスク 初心者向けも」と題した記事が掲載されました。少額投資非課税制度(NISA)をきっかけに投資信託を始める人が増えており、特に米国株式や全世界株式のインデックスファンドが人気になっていると報じています。特にeMAXIS Slimシリーズの米国株式(S&P500)、全世界株式(オルカン)が2強ともいえる人気だとしています。さらに日本を含む先進国株式(オルセン)を月内から提供すると紹介しています。これらの点に異論はないのですが、「インデックス型はローリスク・ローリターン」という記載には真っ向から異議を唱えたいと思います。確かにインデックスファンドでも国内債券インデックスファンドなどに関しては「ローリスク・ローリターン」と言えると思います。しかし、広く分散された全世界株式であろうと、リスクの高い新興国を除いた先進国株式であろうと、インデックスファンドでも相応にリスクは高いです。そして、リターンも決して低くはありません。株式100%のインデックスファンドの時点で「ハイリスク・ハイリターン」というのが適切といえます。

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年率リスク15~20%は十分にハイリスク

NISA投信 インデックス盛況 低リスク・初心者向けも
【読売新聞】

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 オルカンにせよ、S&P500にせよ、オルセンにせよ、主要な株価指数に連動するインデックスファンドの期待リターンは年5%前後、年率リスクは15~20%とされています。年によっても、切り取る期間によっても変動しますのであくまで目安です。直近の過去5年間の平均リターンは10数%とかなり上振れしています。反対に運が悪いと運用期間5年ぐらいでは平均リターンがマイナスになることも十分にあり得ます。ただ、長期間運用すれば、目安の期待リターン、リスクに収束していき、おおむね近づく可能性が高いのではないかとみられています。さて、年率リスク15~20%について考えたいと思います。この意味は68%程度の確率(1標準偏差)で「期待リターン(5%)+-年率リスク(15~20%)」の範囲内に収まるという意味です。95%程度の確率(2標準偏差)で「期待リターン(5%)+-年率リスク(15~20%)×2」の範囲内に収まります。残り5%程度はこの範囲よりも大きくリターンが大きくぶれます。2標準偏差で考えても、運が悪ければ1年でマイナス30数%、運が良ければ1年でプラス40数%変動します。過去には50%以上マイナス(あるいは反対のプラス)になったケースもあります。十分にハイリスクであり、ハイリターンだと思います。今回は詳述しませんでしたが、インデックスファンドは初心者のみならず、中級者、プロを含めて万人向けです。

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