こんにちは、12日から31日まで募集されている2024年2月15日発行の個人向け国債変動10年(変動10)の金利が年0.40%(税引後年0.3187400%)と設定され、前回発行から0.06ポイント下落しました。算定基準となる10年国債金利(長期金利)が年0.60%(前月比マイナス0.10ポイント)となったためです。金利がピークだった2023年11月募集(2023年12月発行)時と比較すると0.20ポイント利回りが低下となりました。通常の金利下落は債券価格上昇につながりますが、個人向け国債は金利の上昇による債券価格下落がない代わりに、金利下落により債券価格上昇がありません。とはいえ、世界的に見て日本の金利は極めて低い水準にあり、今後金利下落(通常の債券価格上昇)よりも、金利上昇(通常の債券価格下落)の余地の方が極めて大きい状況には一切変わりません。債券価格下落なしに金利上昇に追随するメリットは大きいと感じます。しかも、仮に金利が下がり続けたとしても、最低金利年0.05%は補償されています。全世界株式インデックスファンドとともに保有する安全資産として、現状最も有力な候補であるのは一切変わらないと思います。
預貯金より安全かつ高金利
変動10の金利はメガバンクが100倍に上げた期間10年の定期預金金利年0.2%と比べ、2倍高いです。普通預金と比べたら400倍です。楽天証券と連携(マネーブリッジ)させた際の楽天銀行普通預金の金利年0.1%(預金額300万円以下まで)の4倍です。期待リターンに占める為替リスクの割合が極めて大きいかつ決定的(致命的)な影響を与える外国債券と違い、個人向け国債は為替リスクがありません。全世界株式インデックスファンドの分散投資先(安全資産の運用先)として、最有力な運用先と考えられます。こまめに長期金利をウオッチし、ネットを隅々までくまなく探して、手間暇かけてやっとの思いで見つかる(かもしれない)プレミアム短期定期預金金利の大半よりも上回っています。しかも、預貯金の安全度は個人向け国債よりも相対的に劣後します。
楽天証券広告
SBI証券広告
日本政府が破綻しない限り元本割れなし
個人向け国債は財務省が毎月発行しています。満期は10年(あるいは5年、3年)ですが、発行後1年を経過すればいつでも中途換金ができます。中途換金時に直近2回分の各利子相当額×0.79685が差し引かれます。通常の債券と異なり、たとえ中途換金をしたとしても財務省(日本政府)が債務不履行(デフォルト)など破綻しない限り元本割れはしません。地銀はもちろん、メガバンクやゆうちょ銀行、インターネット銀行、信用金庫、農林中央金庫などあらゆる金融機関の預貯金よりも相対的に極めて安全といえます。日本政府が破綻する確率は極めて低く、あらゆる金融機関よりも信用は相対的に高いとされています。ただ、預貯金のように常に引き出せるわけではなく、購入後1年は中途換金ができません。
コメント