こんにちは、投資家のタイプ別に分けた適切な運用商品を売り込む営業手法が金融機関や雑誌、一部のFP、金融系インフルエンサーの間で採用されています。一見するともっともらしく聞こえるかもしれません。しかし、忖度なしにド正論を述べることで知られている経済評論家山崎元氏は楽天証券コラムサイト「トウシル」で、「ダメなアドバイスの多くは、年齢・性格・投資経験・資金使途などによる投資家をタイプ別に分類している」と述べています。全くもって同意で、多くの人にとって参考になると思います。
売り手側のマーケティングのための「フィクション」
「投資家タイプ別」の運用アドバイスを疑え | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
※本記事は2013年12月20日に公開したものです。 推測だが、投資家のタイプ別に適切な運用商品の選択が大きく異なると考えておられる読者がかなりおられるのではないか。中には、自分の「タイプ」を見つけるために、雑誌や金融機関が用意したアンケ…
山崎氏の記事の詳しい内容は上のリンクからご覧ください。山崎氏は投資家のタイプによって選択すべき運用商品が大きく変わるというのは、「運用業界や金融業界の運用商品のマーケティングのために作られたフィクションである」とし、疑ったかかった方がいいとしています。年齢が若くても、高齢だとしても、運用においてはリターンが高く、リスクが低い方がいいのは変わらないとしています。リスクの高低はリスク商品の購入金額の多寡で調整でき、それがシンプルで確実だとしています。さらに、少額を運用する初心者でも、巨額を運用するプロでも、同じ株式や投資信託といった同一の投資対象に投資をするならば、投資金額に対する比率で見たリスクとリターンは全く同じであるはずだと指摘します。投資経験で最適な投資対象が変わる想定には嘘があると切り捨てています。私個人も、リスク資産は低コストかつ時価総額加重平均型の全世界株インデックスファンド、無リスク(低リスク)資産は個人向け国債変動10年に投資し、リスク許容度に応じて比率を調整すればいいという立場です。新少額投資非課税制度(新NISA)制度が2024年に始まりますが、山崎氏の主張は頭に入れておきたいです。
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