個人投資家に競争と短期的成果は不要

　こんにちは、交流サイト（SNS）で「投資は他人との入金力の競争」なんて言って、嘘か本当かは分かりませんが自分の入金力や運用規模を画像で示して、競争をあおって来る人がいます。確かに仕事や試験、スポーツなどで他人と競争しなければならない局面はあります。事実、筆者自身も本業で長短問わず一定以上の結果や成果を求められ、時には激詰めされてうんざりしつつも生きていくために何とか耐えてもがいています。しかし、個人投資家レベルで他人との競争や短期的成果は不要です。さらに踏み込めば、個人投資家が投資で他人と競争しようとするのは有害であるケースが圧倒的に多いです。

しんどくなり、続かない原因に

　個人投資家はほとんどの場合、老後のためにせよ、余剰資金を効率的に運用するにせよ自分のためにしているのだと思います。少なくとも筆者はそうです。一人一人置かれた環境は異なります。他人の運用結果や運用規模、毎月の入金力を気にしても何の意味もなく、仕方ありません。個人投資家で他人に勝とうとすると無理な投資額にしたりリスクを取ったりしたりして、リスク許容度を超えた運用してしまい市場から退場してしまう結果になる可能性を高めるだけだと思います。さらに言えば、ただでさえ競争や成果を求められる機会が嫌でもあるのに、投資にまで競争や成果を求めるのはしんど過ぎます。機関投資家と違い個人投資家の大きなメリットは競争や短期的な結果を求められないことです。個人投資家のメリットをあえて投げ捨てる必要は全くありません。