こんにちは、米ウォール街にある格言に「株はあなたに所有されていることを知らない」があります。日経電子版に思い入れのある会社だからという理由で株式を売れずに、保有していた株式が経営破綻で無価値になってしまったという話が掲載されていました。当たり前の話ですが株式は投資家の思い入れを知るわけがありません。だからこそ、合理的に考えるべきだと思います。
借金で投資しない
日経電子版の該当記事は有料記事ですが、会員登録すれば月10本まで無料で読めます。記事をかいつまむと、執筆者は外資系の投資銀行で転職を繰り返し、ストックオプションや譲渡制限株式(ペーパーマネー)が膨らみました。ストックオプションは株式会社の経営者や従業員が自社株を一定の行使価格で購入できる権利です。譲渡制限株式は一定期間の譲渡(売却)が制限された株式です。執筆者がリーマン・ブラザーズを退職してしばらく経過するとペーパーマネー売却の制限が外れました。しかし、かつて勤務してきた複数の会社の思い出や愛着が詰まっている株式を全額売却できず、結果としてリーマン・ショックで全て無価値になってしまいました。このほか、潤沢な自社株購入奨励金を得ながら勤務先の日本航空の株式を買い続けた夫婦が経営破綻で1億円相当以上が0円になってしまった話などが紹介されています。その上で執筆者は借金して投資をするなど致命傷を負う行為は避けるべきと訴えています。借金して投資をしないというのは全くもってその通りです。
日本のインデックス投資の先駆者で投信ブロガーの水瀬ケンイチ氏が自身のブログで日経電子版の該当記事を紹介し、分散投資の重要性などを説いています。
分散投資が超重要
さらに、この記事にはもう一つ、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても、とても大切な教訓が詰まっています。分散投資の重要性です。日経電子版の該当記事の執筆者はかつての勤務先リーマン・ブラザーズ、夫婦は勤務先の日本航空に結果として集中投資をしていました。勤務先への投資は給与と株式が同じ会社の業績に強く左右されるようになる究極の一点集中投資で極めてハイリスクです。該当記事のペーパーマネーは譲渡制限が外れ次第、すぐに売却すべきだったと思います。従業員持ち株会など自社株への投資はたとえ奨励金が潤沢だとしても、ごく最小限にとどめるべきです。原則論を言えばしないのが賢明です。たとえ、成長を確信しているベンチャー企業でも、アップルやP&G、コカ・コーラ、エクソンモービル、トヨタのような世界的大企業に勤務していたとしても同じ話です。私ならば自分の勤務先の株式や債券には絶対に投資しません。さらに、投資の成否を決めるのは資産配分が7~8割を占めるとされてます。自分の投資方針とリスク耐性に合わせ、積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象で低コストかつ時価総額加重平均型の全世界株、個人向け国債変動10年に分散投資をしていきたいです。
水瀬氏のインデックス投資の名著がマンガでも読めるようになりました。
水瀬氏と経済評論家山崎元氏が対談形式で日本人に適した分散投資やインデックス投資の考え方を紹介しています。
楽天証券は、つみたてNISA対象で低コストの全世界株、全米株、S&P500、先進国株のインデックス型投資信託を多数揃えています。つみたてNISAやiDeCoを開設するのに最も適した証券口座の一つです。スマホ版もパソコン版も非常に見やすい画面です。
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