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預貯金は物価上昇に勝てない?

預貯金は物価上昇率に勝てない? 株式投資の心構え
イメージはChatGPTで生成
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 少額投資非課税口座(NISA)や個人型確定拠出年金(iDeCo)の開設や投資信託・個別株式の営業をかけてくる金融機関の営業担当者や金融インフルエンサーの有名な決まり文句に「銀行預金はインフレに勝てない。だから株式への投資が必要」があります。私も幾度となく見聞きしてきました。確かに私自身リスク資産に多くの割合を割き「長期分散低コスト」に基づく時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドに投資しています。しかし、預貯金が長い間、物価上昇に負け続けてきたのかといえば疑問を持っています。興味深い記事がフィナシーに掲載されました。投資助言の専門家の篠原滋氏が「銀行預金ではインフレに負けるから投資すべき?」と題したコラムを掲載しています。「運用資産に関わる常識を疑え」と題したシリーズ記事で、1990年代中盤からの日米の物価上昇率と預金金利を比較しています。記事では、近年の日本を除けば、日米ともに中長期的には銀行預金金利は物価上昇率に決して負けているわけではないとしています。物価上昇を大きく上回るリターンを預貯金に期待するのはあまりにも虫が良すぎますが、受け入れられるリスクが低い人が無理にリスク資産に投じる必要がないともいえるデータの一つになると思います。

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物価上昇程度は概ね…ただし…

第12回 運用資産に関わる常識を疑え!(その1)銀行預金ではインフレに負けるから投資すべき?
「資産運用の常識」はどこまで信頼できるのか? お金の育て方 代表取締役/資産運用ナビゲーターの篠原滋氏が、テーマごとにその真偽を検証し分かりやすく解説します。

 詳しい記事の内容は上のリンクからご覧ください。記事によると、日本では預貯金金利も物価上昇率も低水準で預貯金でカバーできていましたが、直近5年では物価上昇率に預貯金金利が追いつけず大きく劣後しています。米国では預貯金金が物価上昇率を明らかに上回り続けてきましたが、新型コロナショック以降は物価上昇率が逆転しています。なお、今回の記事より以前の話になりますが、日本でもかつてはコロナ禍前の米国のように、預貯金金利が物価上昇率を明らかに上回っていた時期もありました。記事では、ここ数年のように短期的に預貯金金利が物価上昇率と乖離しても、いずれはカバーするように修正されると述べています。預貯金は長期的に見れば物価上昇率程度までは概ね追随できるできると考えていいと思います。ただし、記事でも言及している通り、預貯金は物価上昇率をカバーするのが限界だとも言えます。もちろん、無理にリスクを取る必要は決してありません。しかし、中長期的に物価上昇率を気にせず大きく資産を増やしたいのならば、受け入れられるリスクの範囲内でリスク資産に投じるしか方法はないともいえます。投資対象として最有力候補となるリスク資産は低コストの時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドです。

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