毎月分配金に用なし

　毎月分配型投資信託は高齢者だろうが、毎月分配金をほしかろうが私は不要だと思います。確かに低コストで諸経費を控除した利子・配当金のみを原資として分配している上場投資信託（ETF）までは否定はしません。年0.5％どころか年１％以上を超える運用管理費用（信託報酬）がかかり、利子・配当金のみならず値上がり益や元本までをも平気に分配してくる非上場投資信託の毎月分配型に何ら投資する価値はないと思います。ボッタクリもいいところです。ちまたで月1,000億円超の資金流入をしている全世界株式の毎月分配型投資信託もあるようですが、悪い冗談もやめてくれと思っています。高齢者限定で少額投資非課税制度（NISA）の投資対象に認めようなんて動きもありますが、言語道断です。

自分で取り崩す方が合理的かつ効率的

　「長期分散低コスト」を満たし、配当金や分配金を出さずにファンド内で再投資している時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドを必要に応じて取り崩したり、定率もしくは定額取り崩しサービスを活用したりすれば事足ります。資産形成期も、取り崩し期も効率的に同じ低コスト全世界株式インデックスファンドに投資できます。わざわざ毎月分配型投資信託なんて買って、高い運用コストを払う必要はどこにもありません。しかも、運用会社に分配額を決められるよりも、自分で決めた方がはるかにいいと思います。