こんにちは、7日から29日まで募集されている2024年1月15日発行の個人向け国債変動10年(変動10)の金利が年0.46%(税引後年0.3665510%)と設定され、前回発行から0.14ポイント下落しました。算定基準となる10年国債金利(長期金利)が年0.70%(前月比マイナス0.21ポイント)となったからです。10月31日の日銀金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)を再修正し年1%を「めど」に一定程度超えることを容認した決定を受けて長期金利が年0.90%を超える水準に急騰したものの、その後年0.70%にまで急落したからです。通常の金利下落は債券価格上昇につながりますが、個人向け国債は金利の上昇による債券価格下落がない代わりに、金利下落により債券価格上昇がありません。とはいえ、世界的に見て日本の金利は極めて低い水準にあり、今後金利下落(通常の債券価格上昇)よりも、金利上昇(通常の債券価格下落)の余地の方が極めて大きいです。債券価格下落なしに金利上昇に追随するメリットは大きいと感じます。しかも、仮に金利が下がり続けたとしても、最低金利年0.05%は補償されています。全世界株式とともに保有する安全資産の置き場として、現状最も有力な地位にあるのは何ら変わらないと思います。
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預貯金よりも安全度の高い無リスク資産
個人向け国債は財務省が毎月発行しています。満期は10年(あるいは5年、3年)ですが、発行後1年を経過すればいつでも中途換金ができます。中途換金時に直近2回分の各利子相当額×0.79685が差し引かれます。通常の債券と異なり、たとえ中途換金をしたとしても財務省(日本政府)が債務不履行(デフォルト)など破綻しない限り元本割れはしません。地銀はもちろん、メガバンクやゆうちょ銀行、インターネット銀行、信用金庫、農林中央金庫などあらゆる金融機関の預貯金よりも相対的に極めて安全といえます。日本政府が破綻する確率は極めて低く、あらゆる金融機関よりも信用は相対的に高いとされています。ただ、預貯金のように常に引き出せるわけではなく、購入後1年は中途換金ができません。
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定期預金よりも金利が高い
変動10の金利は三菱UFJ銀行が100倍に上げた期間10年の定期預金金利年0.2%と比べ、2.3倍高いです。普通預金と比べたら460倍です。楽天証券と連携(マネーブリッジ)させた際の楽天銀行普通預金の金利年0.1%(預金額300万円以下まで)の4.6倍です。期待リターンに占める為替リスクの割合が極めて大きいかつ決定的(致命的)な影響を与える外国債券と違い、個人向け国債は為替リスクがありません。全世界株式インデックスファンドの分散投資先や安全資産の運用先として、最有力な候補と考えられます。こまめに長期金利をウオッチし、インターネットをくまなく探して、手間暇かけてやっとの思いで見つかるプレミアム短期定期預金金利の大半よりも上回っています。しかも、預貯金の安全度は個人向け国債よりも相対的に劣後します。
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