こんにちは、企業年金に精通している1級DCプランナー山崎俊輔氏が「投資を学ぶことは現実世界を学ぶこと!理屈通りにならない結果も」と題した記事を楽天証券コラムサイト「トウシル」に掲載していました。山崎氏は記事の中で、個人投資家が投資を学ぶ時「理屈として正しい投資行動(理屈)」「結果として正しかった投資行動(結果)」の二つの情報があるのが悩ましいと話します。確かに「大きな声」で自信満々かつ誇らしげに発信しており、多くの人の関心を引くのは「結果」です。「理屈」は山崎氏が述べる通り「お勉強」の様相があり、「原理主義」「学者」「頭でっかち」「面白くない」などと言われることもあります。しかし、山崎氏は「理屈」のメリットとして誰でも学べ、汎用性や普遍性、再現性があると強調しています。「結果」はマーケットのタイミングが同一であることはないので、再現性があるかどうかは分からないと指摘しています。同時期に成功者と近い投資手法を取ったのに資産を全て溶かした人がたくさんいたとしても、その情報に触れることもないと付け加えています。私も、誰にでも再現可能で普遍性のある「理屈」を大切に投資を続け、発信を続けています。
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「トウシル」の該当記事
理屈が正しくても…
詳しい記事の内容はリンクからご覧ください。山崎氏は一方、理屈が正しかったとしても、結果として必ずしもプラスになるとは限らないという現実も無視できないと論じています。当然の話です。どんなに国・地域、通貨が分散され、世界の時価総額(市場平均)に近い資産クラスに低コストで投資(分かりやすくいうとeMAXIS Slim 全世界株式=オルカンに投資)をしていたとしても、リスク資産である以上、必ずプラスになるかどうかは分かりません。また、「結果」の投資手法でも、次は必ずプラスになるかどうかは当然分かりません。なお、不確定要素が圧倒的に大きく、破綻する可能性が圧倒的に高い(反対に言うと短期間で一攫千金の可能性を秘めている)のは「結果」の方です。山崎氏は理屈が正しくても、プラスになるとは限らないことは投資の世界の厳しい現実と明かします。その上で、長期投資の視点では、相場が短期的に急落した時をゴールに設定せず、未来をゴールにすればプラスに戻る可能性が高いとしています。「理屈」が短期的な感情を抑えることができ、「現実」でも納得のいく収益を得られることを願っていると締めくくっています。私自身も、相場の急激な変動や短期的な感情を抑えるのに有効な処方箋(せん)の一つは、「理屈」だと思います。事実、「理屈」を大切にリスク許容度の範囲内で、リスク資産と無リスク資産に適切な配分で分散投資を20年以上続け、世間的には大きな資産を築いた個人投資家が複数存在しています。再現性が極めて高い投資手法です。
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