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「平均投資家」の分超有利

オルカン表紙 株式投資の心構え
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 こんにちは、経済評論家で業界に忖度(そんたく)せずにド正論を述べ続けている山崎元氏が東洋経済オンラインに「新NISAも『インデックスファンド』だけで十分だ」という内容の記事を掲載していました。インデックスファンドがアクティブファンドよりも優れていると言い切れる理由を述べています。「平均投資家」(引用者注:時価総額加重平均型=市場平均のインデックスファンド投資家)はアクティブ投資家の合計に対し、彼らが支払う売買コスト分だけ必ず勝てる構造になっているとしています。さらに手数料のコスト差も加味すると差は決定的になると述べています。新NISAの基本投資方針を考えたり、これから投資を始めたり、既に投資をしている人が運用方針について考える上で大いに参考になるコラムだと思います。

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全世界株インデックスファンドに

新NISAも「インデックスファンド」だけで十分だ
金融庁の関係者によると、2024年から始まる新しいNISA(少額投資非課税制度)は、来年以降、単に「NISA」と呼ばれるようになるらしい。複数の種類を呼び分ける必要がなくなるので、当然といえば当然だ。当面の呼び…

東洋経済オンラインの該当記事

 山崎氏の詳しい記事の内容は上のリンクからご覧ください。文末の競馬予想(該当レースは終わってますが)も個人的には楽しみの一つです(笑)山崎氏は、個別株投資をすると確固とした意志やスキル、知識が高いレベルでかね備わったごく一部の例外の人を除き、成長投資枠でもつみたて枠の商品につみたて、もしくは一括投資をするのがいいとしています。そして、つみたて枠、成長投資枠ともに手数料の安いインデックスファンドで、同じ投資枠でいいとしています。「成長投資枠」の名前に心が動かされて、つみたて枠と何か違うものに投資をしなければならないと考えるのは愚かだとしています。インデックス投資がアクティブ投資より優れている例として、米国株とS&P500指数を具体例に挙げています。さらに、運用競争のゲームを世界(グローバル)で考えた場合、「平均投資(引用者注:時価総額加重平均=市場平均)」に近いのは全世界株インデックスファンドであるだろうとしています。S&P500指数など特定の国に傾斜した組み合わせを持つのは、「グローバル株式」のアクティブ運用になると述べます。当ブログとして付言すると、全世界株インデックスファンドでも、3地域均等型は時価総額加重平均の配分と著しく乖離し日本株と新興国株の比率が極端に高くなるので、これも「グローバル株式」のアクティブ運用に該当すると判断していいです。個人的には、世界の時価総額に対する乖離度合が大きい点などを考慮すると、全米株やS&P500、先進国株の各株価指数よりも、3地域均等型の方がアクティブ度合いが大きい可能性があると思います。

 

単に「平均投資」に近いからいい

オルカン国別比率

 山崎氏は、株価指数には優良企業が選ばれダメな企業が除外されるからインデックス投資が優れてるのだと考えるのは、事実とは異なるとしています。インデックスファンドはS&PグローバルレーティングやMSCIのような会社が銘柄構成を選んでいるからいい運用対象なのではなく、単に「平均投資」に近いことが好ましいとしています。なお、新NISAで投資対象として申請されている隔月分配型は毎月分配型同様に複利の効果が損なわれて資産形成に向かないと明確に切り捨てています。分配月を公的年金の受給月とずらした隔月分配型投資信託は「自分年金づくり」と高齢者向けのセールスに悪用される可能性も指摘しています。当ブログでも、新NISAで隔月分配型投資信託を悪用した営業大攻勢を高齢者を対象にかけられる危険性は高いとみています。今後も機会を見て啓発、警告を続けていきたいと思います。

 

 

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