こんにちは、行動経済学によると、お金にまつわる数字の感覚がゆがむことがあるとされています。家や車など大きな買い物をする時をはじめ、何かを買う時に思わぬ余計なものを購入してしまうことがあるかもしれません。事実、私自身思い当たる節は多々あります(笑)日経電子版で「お金の感覚のゆがみに要注意 役立つ行動経済学の知見」と題したコラムが掲載されました。なかなか興味深く、役立つ内容ですので共有したいと思います。
日経電子版の該当記事(該当記事は無料記事です)
失う悲しみはより大きい
詳しい記事の内容はリード文下にある日経電子版の該当リンクをご覧ください。記事では、人間は一般的に、同じ金額であったとしても、「得られたうれしさ」より「失った悲しさ」をより大きく感じる傾向があります。例として「ボーナスで10万円もらえたうれしさ」より「10万円が入った財布をなくした悲しさ」の方が大きい場合が多いです。これは今風に言うと「分かり味が深い」です。かつてある休日に一日競輪を楽しみトータルでだいたいプラスマイナスゼロでした。控除率が25%程度あることを考えると、期待値以上の上出来です。しかし、1万数千円の当たり車券を払い戻し機に入れたのはいいもののの、うっかり現金を取り忘れてしまいました。気づいた時には混雑していたせいもあり、取り忘れた現金は券売機に残っていませんでした。故意か過失かは分かりませんが、誰かが持って行ってしまっていました。発売所の偉い人とかにビデオ映像を分析してもらいましたが、特定は困難とのことでした。このレースとは別に浮いていた1万数千円分のことは忘れてしまい、現金を取り忘れた悔しさと自分の間抜けさに少しの間、立ち直れませんでした(笑)話を戻すと、「うれしさ」と「悲しさ」でどれぐらい差が生じるかは個人の性格や状況によって異なるとのことです。さらに、「3,000円の買い物の後の100円が安く感じる」ことがあると紹介しています。【表】の水色部分を見ると、金額が大きくなればなるほど、多少損失が増えても、感じる不満はそれほど大きくないとしています。確かに車を購入する時に数万円程度のオプション追加はついつい付けてしまいがちです。私自身、記憶があります(苦笑)このほか、「遠い将来の損失より、目の前の報酬が大きく見えてしまう」という行動経済学の「時間割引」についても紹介しています。
「1日コーヒー1杯で買えます」の罠
記事では、「年36,000円」より「1カ月3,000円」、「1カ月3,000円」より「1日100円」と言われた方が安く感じる「フレーミング効果」という心理的バイアスも記しています。よく、交流サイト「SNS」の投資商材系や情報商材系インフルエンサー(笑)が「一日160円程度で、コーヒー1杯分!スタバより安い」なんて言って、会員制オンラインサロンや情報商材などを販売しているケースを目にします。月額や年額換算すると、サービスに対してそれなりの金額になっています。自分がそのオンラインサロンや情報商材のサービス、価格に納得しているのならばそれはそれでいいですが、正直販売している中身が疑問だらけのものがあります。代表的な例を一つ挙げると、ツイッターのフォロワー獲得商材なんて生きていく上で何の役にたつのか私には一切分かりません。お金を払ってまでフォロワーや「いいね」を得たり、商材発信者と「TSUNAGARI(つながり)」を持ったりしたいとは到底思えません(笑)話が多少脱線しましたが、1日単位など小さい単位でサービスを売り込んできたら、年額換算で判断する癖をつけるのは一つの対策だと思います。
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