こんにちは、ウェルスアドバイザー(旧モーニングスター)が毎月集計している大手インターネット証券会社3社の投資信託積み立て契約件数ランキング2023年5月版が公表されました。トップ10のうち、8本は積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象のインデックスファンドで時価総額加重平均型の全世界、全米、S&P500、先進国の各株価指数に連動しています。前回まではeMAXIS Slim 米国株式(スリム米国株式)、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が5カ月連続で首位で並んでいましたが、今回はスリム米国株式が29ポイント(1社平均9.67ポイント)で単独首位に立ちました。オルカンは28ポイント(同9.33ポイント)です。3位以下を大きく離し、圧倒的な人気を集めています。
ランキング決定方法
ランキングは、定期的に月次投資信託積み立て契約件数トップ10を公表している楽天証券、SBI証券、マネックス証券の公開情報を元にウェルスアドバイザーが集計しています。各社ランキングの1位に10点、2位9点、3位8点…、10位1点とし、3社のランキング10位までのファンドの点数を出したているとのことです。満点で30点となります。いずれも、低コストインデックスファンドを多数扱っており、メーンで扱う証券会社に適切です。
オルカンや楽天全世界株が王道
積み立て契約件数トップ10は【表】の通りです。全世界株は3本ランクインしました。オルカン以外では7位に楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天全世界株)、eMAXIS Slim 全世界株式(スリム除く日本)がともに7ポイント(1社平均2.33ポイント)でした。時価総額加重平均型の全世界株インデックスファンドは王道の株式投資信託です。スリム除く日本も全くもっていい投資信託ですが、より厳格に基本を守るならば日本を含むオルカンや楽天全世界株です。米国株はS&P500が2本、全米株が1本の計3本、先進国株(除く日本)が2本でした。残りは低コストの国内債券インデックスファンド、インド株のインデックスファンドでした。
トレカンはSBI証券で5位
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(トレカン)は鳴り物入りの超低コストインデックスファンドとして4月26日に新規設定されました。5月のトップ10入りは逃したものの、ウェルスアドバイザーによると、唯一販売しているSBI証券のランキングで早くも第5位に入っているとのことです。今後、販売会社が増えるのか注目です。
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