こんにちは、SBIアセットマネジメント(SBIAM)は6月8日、低コスト米国上場投資信託(ETF)にファンド内で投資をする低コストインデックスファンド11本を新規設定し、運用開始します。親会社のSBIグローバルアセットマネジメント(SBIGAM)が9日、発表しました。11本の内訳はSBI・Vシリーズがバンガード社の株式ETFに投資する5本、SBI・iシェアーズシリーズがブラックロック社の債券やゴールドETFに投資する6本です。注目されそうなのは、米国の連続増配株価指数に連動するETFに投資するSBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド(SBIVIG)あたりだと思います。一部債券ETFに王道系のものもありますが、総じてニッチな指数に連動する投資信託が多いという印象です。
低コスト「シーゲル投信」がまた誕生
SBIAMから新規設定される11本は【表】の通りです。SBIVIGは米国連続増配株価指数S&P米国ディビデンド・グロワーズ・インデックスに連動します。米国の大中型株から過去10年間連続増配の米国普通株式に時価総額通りに投資します。組み入れ銘柄数は約310で、マイクロソフト、アップル、エクソンモービルが主な上位銘柄です。分配金を出さずにファンド内で分配金を再投資し、効率的な複利運用をするとみられます。売買手数料は無料で、信託財産留保額はかかりません。運用管理費(信託報酬)は年0.1238%と極めて安いです。米国のS&P500配当貴族指数に連動する低コスト投資信託Tracers S&P500配当貴族インデックス(信託報酬年0.1155%)に匹敵するレベルです。米国の経済博士ジェレミー・シーゲル博士派の投資家にとって、思い切り食指が動かされる投資信託だと思います。まさに、Tracers S&P500配当貴族インデックス以来となる低コスト「シーゲル投信」です。
つみたてNISA対象は2本か
SBIAMが新規設定する11本のうち、積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象インデックスファンドになるとみられるのは、SBI・V・先進国株式除く米国(SBIVEA)とSBI・V・新興国株式インデックス・ファンド(SBIVWO)の2本です。SBIVEAは米国以外かつ日本及び韓国を含む先進国株価指数に連動しています。SBIVWOは新興国株価指数に連動しています。いずれも、米国株インデックスファンドだけに投資をしている人が米国以外のインデックスファンドに保有して国・地域別分散を図るのに役に立ちそうです。売買手数料無料で、信託財産留保額はかかりません。分配金を出さずにファンド内で分配金を再投資し、効率的な複利運用をすると思います。信託報酬はSBIVEAが年0.1138%、SBIVWOが年0.1438%です。
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