こんにちは、でんです。米10年債利回り(長期金利)上昇やウクライナ情勢緊迫化に伴い、先週末から一部の業種や銘柄を除き多くの国の株式が急落しています。ウクライナ情勢は入って来る情報が二転三転しており、状況によっては弱気相場やあるいは暴落につながるかもしれません。当ブログで何度も繰り返してきた通り全世界株や全米株、S&P500指数連動株、先進国株のインデックスファンドは15~20年以上の長期では右肩上がりで成長してきました。しかし、頭では分かっていても投資初心者やリスク耐性の低い人にとってはつらく、売却したくなるかもしれません。今回は知識面の話ではなく、下落相場でインデックス投資に踏みとどまる後押しをする考え方をいくつか示していきたいと思います。
使える考え方は何でも活用
- 長期チャートを見る
- 株式投資の名著、良書を読む
- 売れない仕組みづくり
- 値動きに慣れる
全世界株や米国株の長期チャートを見れば、右肩上がりで成長しているのが分かります。上の図はS&P500指数ですが、高値から9割近く時価総額が吹き飛んだ世界恐慌、半値近くにまで暴落したリーマン・ショックをはじめとする数々の大暴落を乗り越えてきています。この間には二度の世界大戦や核戦争危機などあまたの危機がありました。Googleでもヤフーでもトレーディングビューでも何でもいいので、視覚で見ることです。長く読み継がれ、無数の反論、批判に耐えて読み継がれてきた株式投資の名著、良書を読むのも効果的です。例えば、チャールズ・エリス氏の「敗者のゲーム」では、様々な分析結果を示した上で、S&P500指数の20年間のトータルリターンの全ては営業日の1%にも満たないベスト35日に達成されていると述べた上で、「稲妻が輝く瞬間に市場に居合わせなければならない」と買い持ちを呼び掛けています。1%未満のタイミングを読み、ピンポイントでつかむのはプロの機関投資家でも極めて困難だと容易に想像ができます。他にはジョン・C・ボーグル氏の「インデックス投資は敗者のゲーム」、バートン・マルキール氏の「ウォール街のランダム・ウォーカー」、水瀬ケンイチ氏の「マンガ版お金は寝かせて増やしなさい」、マルキール氏・エリス氏共著の「投資の大原則」も相場が揺れ動く時にこそ、インデックス投資家の力になると確信しています。
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個人型確定拠出年金(iDeCo)や積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)といった税制優遇制度を活用し、全世界株や全米株、S&P500指数連動株、先進国株の低コストインデックスファンドに積み立て投資をするのも手です。勤務先が企業型確定拠出年金(DC)を採用していれば、こちらも使いましょう。iDeCoや企業型DCは原則60歳まで解約できません。ろうばい売りを防ぐ強力な強制手段に使えます。暴落中に運用商品変更(スイッチング)で株式から預金や債券にさえ変更しなければ大丈夫です。なお、スイッチングは手続きが面倒くさいという一応の抑止力はあります。つみたてNISAは一度運用投資信託を売却してしまえば、その分の非課税枠は二度と復活しません。非課税枠を無駄遣いするのがもったいないと思えば、抑止力になり得ます。iDeCoや企業型DC、つみたてNISA共通に言えるのは毎月定額を積み立てることで、少しずつ株価の値動きに慣れることができる効果もあります。確かに理論的には一括投資の方が有利であるケースは多い点には全く異存はないです。しかし、多くの人にとって自分の資産が日々動き、時には急落あるいは暴落しうると経験し慣れていくという意味では、毎月一定のペースで投資をしていく積み立て投資の方に分があると感じます。投資初心者が最初から強いリスク耐性を持っているケースはそうそう多くないからです。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。今回は知識面というよりはメンタルに重きを置いて記しました。
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