こんにちは、でんです。筆者の文庫にある株式投資をはじめとする様々な本のミニ書評を不定期で紹介します。気軽に読んでいただくため、文字数は数百字から1,000字程度に抑える方針です。第1回目は日本のインデックスファンド投資のパイオニアで著名投信ブロガーの水瀬ケンイチ氏の著書「お金は寝かせて増やしなさい」を扱います。
経験と知恵が詰まっている
「お金は寝かせて増やしなさい」は日本人向けに書かれた株式インデックスファンド投資の良書です。会社員をしながら20年近くインデックス投資を続けている水瀬氏の経験と知恵が詰まっています。2008年のリーマンショックで毎月積み立てている金額以上に値下がりしていく状況を「地獄絵図」と振り返っています。そんな時にインデックス投資の古典・名著から勇気を分けてもらうことが力になったとして、「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)、「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス著)、「マネーと常識 投資信託で勝ち残る道」(ジョン・C・ボーグル著)を紹介しています。筆者も暴落時にはこれらの古典的名著とともに水瀬氏の著書が強力な支えになりました。「100年に一度と言われたリーマン・ショックからも、1,000年に一度と言われた東日本大震災からも、(引用者注:株価は)2~3年で回復してしまいました。(中略)たとえ、世の中がどんなに悲観的な情報であふれかえっていても、『やまない雨はない』という言葉と同様に、永遠に下がり続ける相場もありませんでした」(「お金は寝かせて増やしなさい」より)
基本を分かりやすく紹介
「お金は寝かせて増やしなさい」では、低コストの全世界株インデックスファンドを長期投資する有効性や資産配分を守る重要さを述べています。インデックス投資の長所として①手間がかからない②世界標準の投資法③お金の基礎知識が身に付き日常生活に役立つーを挙げています。個別株やアクティブファンドに比べて手間がかからず、寝かせておける上にほとんどの場合インデックスファンドの方が勝率が高い事実に言及しています。時折、漫画が挿入されており、理解を助ける構成となっています。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
水瀬氏のブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」
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