こんにちは、でんです。米国主要500社で構成するS&P500指数は3日連続で続落しました。ハイテク株価指数NASDAQ100指数は今月に入り、下落傾向が続いています。東証株価指数(TOPIX)や日経平均も米国市場の流れを受け、今週は下落が続いています。しかし、米国株や全世界株のインデックスファンドに長期投資している人にとって、日々の株価の値動きは問題ありません。
トヨタ、SBGなどが好決算なのに…
5月12日は日本の大企業の好決算が続きました。日本最大の企業で日本経済に多大な影響を持っている自動車会社トヨタ自動車は2021年3月期決算で減収ながらも増益と市場予想を上回る好決算でした。2022年3月期決算見通しは市場コンセンサスをやや下回りましたが、元々かなり保守的な予想を出す会社である点を加味すれば、おおむね市場の期待通りだったと報道されています。約30年ぶりとなる株式分割(1対5)の実施、年間配当20円(特別配当5円含む)の増配、自社株買いの実施などがいいサプライズと捉えられ、12日午後の決算発表から株価が急上昇しました。13日はやや下落しています。日本最大のマネーゲーム銘柄とされる投資会社ソフトバンクグループ(SBG)は一部報道通り、2021年3月期決算の純利益が4.9兆円と国内企業過去最高でした。今年の通年決算では世界3位に匹敵する爆益です。しかし、利益の大半は中国や韓国、米国のハイテク企業の株価上昇や未上場企業の評価益上昇による含み益で、ハイテク市場の値動きに大きく依存しています。ハイテク株価指数が下落傾向になれば、つられて含み益は減少、あるいはマイナスになるかもしれません。純利益は吹き飛ぶ可能性が高いです。事実孫正義会長兼社長は「一時的な利益が偶然重なって利益が積み上がった。今後も株価の上下で業績は変動。1~2兆円の赤字も出るような『ニューノーマル』になった」としています。自社は極めてハイリスクですよと素直に認めており、ある意味正直な人だなと感じました(SBGへの投資を決して推奨はしていませんのであしからず)。SBGの株価は爆益決算にも関わず、ハイテク株価指数の軟調な地合いを受け、13日も7%近く下落しています。年初来高値からの下落幅は20%近くとなっています。
短期投資はプロでも困難
短期投資はプロでも困難です。複雑な要素や思惑が絡まり合って相場がどちらに動くかが読みにくいです。確かに一部に短期投資で莫大な利益を築いた人もいます。しかし、その陰では多くの人が株式市場から退場してきました。勝者と敗者の損益の総和が同じ「ゼロサムゲーム」で、税金を考えると「マイナスサムゲーム」です。一方、長期投資は投資家全体でプラスになる「プラスサムゲーム」です。世界中の企業が価値を生み出し提供することで利益を出し、再投資した上で拡大再生産してさらに新たな価値を生み出し提供して利益を積み上げていくといった資本主義のメカニズムは少なくとも筆者が生きている間は変わらないと思っています。加えて世界の人口は2100年ごろまでは増加すると見込まれています。米国株や全世界株のインデックスファンドに20年以上長期投資すれば、資本主義のメカニズムの恩恵を受けられる可能性は高いといえます。
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感想(16件)
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。1日でも長く皆様と米国株や全世界株のインデックスファンドを持ち続けたいと思っています。
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