こんにちは、投資信託運用会社ブラックロック・ジャパンはiシェアーズ・米国株式(S&P500)インデックス・ファンド(日本版IVV投信)の維持管理費(信託報酬)を年0.0938%に引き下げました。インデックス型ではeMAXIS Slim米国株式、SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIVOO)、SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBIVTI)に匹敵する最安クラスの投資信託が新たに誕生しました。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)適格化に伴う届け出を金融庁に提出しており、19日にもつみたてNISA対象投資信託になる見通しです。
既存投信の信託報酬引き下げ評価
日本版IVV投信は2013年秋に運用を開始しました。段階的に信託報酬を下げましたが、今回の引き下げの前の信託報酬は年0.4125%とS&P500指数連動型投資信託としては相対的に割高な状態が続きました。今回の引き下げは既存の保有者にとってもプラスになります。ブラックロック・ジャパンの決断を評価したいと思います。ただ、引き下げるタイミングが遅かったたとも思います。eMAXIS Slim 米国株式やSBIVOOの登場時に対抗して引き下げていれば、S&P500指数連動投資信託として純資産総額を今よりも伸ばした可能性はあると思います。
IVVに手軽に投資できる
日本版IVV投信はマザーファンドを通じて世界一の投資信託運用会社ブラックロック社の米国トップクラスの上場投資信託(ETF)iシェアーズ コア S&P500ETF(IVV)に手軽に投資ができます。前出のSBIVOOと投資信託の仕組みはほぼ同じです。売買手数料や信託財産留保額は無料で、信託報酬は年0.0938%です。設定以来、分配金を払い出していないため、IVVから払い出された分配金をファンド内で再投資しています。日本国内の配当課税が繰り延べられるため、効率的な複利運用ができます。純資産総額は5日現在で121億円です。実質コストも最低水準となり、純資産総額も伸びてくれば、eMAXIS Slim 米国株式やSBIVOOとともに、S&P500指数連動型投資信託で有力な選択肢になり得ると思います。
東証ETF版もある
ちなみに、東証ETF版もあります。iシェアーズ S&P500 米国株ETF(1655)です。1655はS&P500指数連動東証ETFの中で、純資産総額が700億円超と最大規模です。流動性もかなり高く、億単位の一括売買でも「板飛び」が発生する可能性は低く問題なく売買できます。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
コメント