- 株式市場は全くもって正常
こんにちは、でんです。米国S&P500指数は21日、前日比1.89%安で引けました。4営業日連続の下落となりました。ちなみに年初来から8.3%安です。新型コロナショックの大底からの回復以降、ここまで下落が続いたのはなかなか記憶にありません。しかし、はっきり申し上げれば暴落はおろか、調整局面にすら入っていません。今後直近高値から10%以上下落の調整局面に入ったとしても、株式市場は極めて正常で何も異常はありません。今回は予定を差し替え、緊急記事を掲載します。
40年で3,700%高
S&P500指数は1980年ごろから約40年で3,700%高となっています。つまり、1980年ごろに10,000ドル投資をすれば約38倍の約380,000ドルに資産が増えたということです。年平均リターンは推定9%余とみられます。この間には1987年に1日で18%超暴落したブラックマンデーや2000年のITバブル崩壊、高値から半値に暴落した2008年のリーマン・ショック、2020年2~3月の1カ月に高値から30%超暴落した新型コロナショックを乗り超えた結果です。暴落以外にも1990年のイラクのクウェート侵攻に端を発した1991年の湾岸戦争、2001年の米同時多発テロなどの国際情勢危機を経てきました。無数の調整局面もありました。今の株価の上下は長期的な目線に立てば誤差です。仮に高値から30%以上下落する暴落につながったとしても、人間の欲求が尽きずに資本主義が続く限りは、いずれ高値を更新していく可能性が極めて高いです。
日本のインデックス投資のパイオニア水瀬ケンイチ氏の「マンガ版お金は寝かせて増やしなさい」はマンガでインデックス投資の基本や資産配分の考え方、日本の税制優遇制度の活用法、暴落時の心構えを学べます。原書版同様に水瀬氏の分かりやすい解説文がしっかり盛り込まれています。原書版とともに手元に置いておきたい一冊です。暴落時や調整相場で読み返すと、きっと不安になっているあなたの力になるはずです。
方針を守った投資を継続
たとえ、調整局面や暴落が来ても淡々と全世界株などの低コストインデックスファンドに毎月積み立て(一括)投資を続けていくことが大切です。積み立て投資ならば、調整局面や暴落時には同じ金額で多くの株数(口数)を購入できます。一括投資でも配当金(分配金)で多くの株数に再投資できます。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象の低コストインデックスファンドの多くは分配金を出していませんが、しっかりとファンド内で配当金を再投資しています。この場合、配当課税が繰り延べられるため、より効率的な複利効果を見込めます。調整局面や暴落時に淡々と投資を続けて得られた株数は、いつ来るか分からないその後の上昇相場で大きなアクセルになります。インデックス投資家にとって、調整局面や暴落時の一番の敵は不安です。リスクの取り過ぎは不安を高める結果につながりますので、日ごろから資産配分が自分のリスク耐性にとって適正かどうかや生活防衛資金をしっかりと確保してるかどうかを自問し続けることが大切です。そして、先人の英知が詰まった株式投資の名著、良書を読み返して不安に負けないで方針を守った投資を続けていきたいです。
今回は急きょ内容を差し替えて緊急で記事を書きました。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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