こんにちは、でんです。世界の時価総額通りに投資する低コストの全世界株インデックスファンドは当ブログでも繰り返し、株式投資の基本かつ王道だと申し上げてきました。しかし、全世界株インデックスファンドの中には基本から大きく外れてしまうタイプの商品もあります。時価総額に比例しないタイプの商品です。
3地域均等型は偏っている
教科書通りの国際分散投資ができるのは世界の時価総額通りに投資する全世界株価指数に連動するファンドです。eMAXIS Slim 全世界株式(Slimオール・カントリー)やSlim除く日本、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)が代表的な例です。一方で、先進国株、新興国株、日本株の3地域均等に投資をするタイプの商品(3地域均等型)は、たとえ全世界株でもバランスが悪いです。具体的に示すと世界の時価総額の80%超を占める先進国株に33.3%しか投資しないのに対し、残りの20%弱しかない新興国株と日本株に合わせて66.7%も投資しています。はっきり言えば新興国株と日本株への集中投資です。3地域均等型は全世界株に教科書通りに投資したい人には向かない商品と言わざるをえません。ただ、偏ってはいますが一応国際分散はされていますので、絶対にダメな投資配分かと言われると決してそんなことはないとも言えます。新興国100%や日本株100%よりは確実にいいです。新興国株と日本株の成長と、米国を含めた先進国株の衰退を確信している人にはマッチするかもしれません。
否定はしないがお勧めはしない
3地域均等型は一応国際分散はされていますので、配分が好みならばそれはそれでいいと思います。ただ、世界の時価総額から見て著しくバランスが悪いので、個人的にはお勧めはできません。特にこれから株式投資を始める人は全世界株ならば時価総額通りの配分のファンドにした方がいいです。基本は「時価総額加重平均」です。「3地域均等型」が基本と誤解をされないことを願っています。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。今回はもう少し続きます。
きょうは衆院選
NISA制度に課税すると放言した立憲民主党の江田憲司代表代行は立民のSNSを通じて謝罪、撤回しました。しかし、立民など野党共闘をしている政党の本音は金融所得課税強化であることは間違いありません。野党共闘には資本主義を否定し、科学的社会主義の実現を掲げている無神論政党も加わっています。無神論政党は天皇制の打倒と暴力革命の可能性を否定しておらず、破壊活動防止法の指定団体となっています。こうした無神論政党の勢力が増えた場合、特別法人税復活やNISA制度廃止、資本主義システムの破壊につながりかねません。きょう31日は衆院選の投票日です。棄権されることなく、一票を投じられるのを勧めます。ベストの選択肢がなくても、ベターの選択肢を選んだり、バッドの選択肢を忌避したりする意思表示はできます。筆者自身も正直言えば、ベターの選択、あるいはバッドを忌避するという意識で投票することの方が多いです。
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