財務省は2026年10月20日、20年利付国債(第198回)の入札結果を公表しました。平均落札利回りは3.723%、表面利率は年3.8%となりました。これまで日本の国債は利回りが低く、資産形成では株式を重視する考え方が一般的でした。しかし、円建て国債で3%台後半の利回りを得られるようになると、資産配分を考えるうえで無視できない選択肢になってきます。
20年国債の利回りが3.723%に!
今回の入札結果は以下の通りです。
| 項目 | 入札結果 |
|---|---|
| 平均落札利回り | 3.723% |
| 表面利率 | 年3.8% |
| 応募額 | 3兆1,390億円 |
| 価格競争入札の募入決定額 | 5,371億円 |
| 平均落札価格 | 100円87銭 |
| 償還期限 | 2046年9月20日 |
国債の利回りが3.7%台というのは、円建てで運用したい投資家にとって魅力的な水準です。ただし、3.723%は税引き前の利回りです。利子には原則20.315%の税金がかかるため、税引き後の利回りは3%弱になります。また、今回の数字は入札時の平均利回りであり、個人投資家が必ず同じ利回りで購入できるわけではありません。
20年国債は元本保証の安全資産ではない?

注意したいのは、今回の20年国債は「個人向け国債」とは異なることです。満期まで保有すれば額面で償還されますが、途中売却する場合は市場価格での取引となります。金利がさらに上昇すれば、保有する国債の価格は下落します。特に20年国債は残存期間が長く、金利変動による価格への影響が大きくなります。さらに、利回りが固定されていても、将来のインフレによって実質的な購買力が低下する可能性があります。利回りが高いからといって、預貯金と同じ感覚で保有するのは適切ではありません。
オルカンと円建て安全資産を組み合わせる

私は、長期的な資産形成では、引き続きeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)などの低コストインデックスファンドを中心に運用する方針です。株式は価格変動が大きいものの、長期的には世界の企業の利益成長を取り込めることが期待できます。一方、家計の安定を守る資金については、普通預貯金や個人向け国債などの円建て安全資産が適しています。特に個人向け国債の変動10年は、半年ごとに金利が見直され、原則として発行から1年経過後は所定の調整額を差し引いて中途換金できます。株式で資産成長を目指し、安全資産で生活と資産配分の安定を守る。円建て国債の利回りが上昇したことは歓迎できますが、それだけでオルカンを売却する理由にはなりません。将来のリターンを予測して頻繁に投資先を変更するよりも、自分のリスク許容度に合った資産配分を維持することが重要です。これからも長期・分散・低コスト投資を続けていきたいと思います。
参考資料

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