こんにちは、でんです。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)は米国株や全世界株のインデックス型投資信託への長期投資を後押しするぜひ活用したい税制優遇制度です。しかし、思わぬ注意点があります。今回はこの点を取り上げます。一般NISAにも共通する話です。
分配金再投資でも枠を消費
つみたてNISAでよく知られる注意点に①一度売却すると非課税枠は復活しない(スイッチングできない)②残った非課税枠は翌年に持ち越せないーがあります。他にも注意点があります。投資信託から払い出された分配金を再投資すると、新規の買い付けとみなされ非課税枠を消費してしまう点です。年間で40万円の枠をフルに積み立て設定していた場合、分配金の再投資で思わぬ非課税枠の消費をしてしまったために12月には投信の買い付けができなくなる事態もあり得ます。分配金再投資の各証券会社の対応は①40万円の枠までつみたてNISAで再投資②最初から課税口座で再投資-などとまちまちです。各証券会社で確認を勧めます。
分配金を出さない投信を買えば解決
分配金を出さずに、ファンド内で配当金を再投資している投資信託を買えば問題は解決します。分配金が払い出されないため、再投資による非課税枠の減少の恐れがありません。40万円分きっちり積み立てた上で、ファンド内で再投資できるために効率的に複利運用ができます。一方で分配金を出している投資信託の場合、再投資する場合は①課税口座で再投資②つみたてNISA口座で再投資-のいずれかになってしまいます。いずれにしても、非課税口座での複利運用の効率は明確に落ちます。しかし、投資家に人気のeMAXIS Slimシリーズや楽天・バンガードシリーズなどの優良低コストインデックス型投資信託は分配金を出さずに、配当金をファンド内で再投資するタイプです。心配ありません。そして、つみたてNISA対象投資信託の多くは分配金を出していませんが、一部で分配金を出しているタイプがあるため注意してください。そもそも、分配金を出す投資信託は複利運用の観点から何もメリットがありませんので、買うのはお勧めしていません。分配金がほしいならば、制度上健全な形で得られる上場投資信託(ETF)に投資するのを勧めます。
このブログに来て下さり、最後まで読んで下さりありがとうございました。分配金が出る投資信託はどんなに成績がよく、信託報酬が比較的安かったとしても投資するのは勧めません。
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