アモーヴァ・アセットマネジメント(アモーヴァAM、旧日興AM)は低コストで日本の超長期国債に投資する投資信託「Tracers 日本国債ウルトラロング(30年平均)年4回分配型」を11月26日、設定します。ファンド内で保有する超長期国債の平均残存期間は30年程度を目指すとしています。アモーヴァAMによると、30年国債の利回りは2025年9月30日現在、年3.14%となっています。運用管理費用(信託報酬)は年率0.176%以内と低コストです。売買手数料や信託財産留保額はかかりません。超長期国債に投資する低コストインデックスファンドはあまりなかったタイプですので、個人的には面白いと思います。
年1回決算型ならばなお良かった
https://www.amova-am.com/files/lists/news/2025/news1110_02.pdf
詳しいファンドの内容は上のリンクからご覧ください。アモーヴァAMによると、主に、残存期間が27~33年の超長期国債に投資を行なうとしています。債券価格の金利感応度である「デュレーション」が残存期間に比例し、デュレーションが長いほど、ロールダウンによる価格上昇効果も大きくなると期待されると説明しています。ロールダウン効果は、保有債券の残存期間が短期化することで利回りが低下し、この利回り低下による価格上昇効果を指します。ただ、金利上昇時には債券価格の下落が見込まれ、デュレーションが長いほど変動率が大きくなる傾向にあります。とはいえ、日本国債ですので為替リスクがないのは大きいです。年1回決算型で分配金を出さずにファンド内で金利を再投資するタイプならばなお良かったと思います。

コメント