米国主要500社で構成するS&P500指数が27日、4カ月ぶりに史上最高値を更新しました。報道によると、トランプ米政権の相互関税発表直後に起きた「米国売り」が収まり、米国に投資資金が回帰したとしています。米主要企業の継続的な利益成長が評価されたという見方も出ています。米国のイラン核施設空爆から一転しイスラエルとイランが停戦に合意したと報じられて中東情勢の懸念が後退したのも後押ししたといいます。相互関税やイラン空爆で株式市場の行方を不安視する報道や見方が広がったものの、予想とは裏腹に最高値を更新する展開となりました。株式市場の値動きの見通しを機関投資家でも当てるのが困難であるという一つの事例だったのではないかと感じます。「長期分散低コスト」を原理原則として、リスク許容度の範囲内でリスク資産と無リスク資産の配分を守り続けるといった自分ができることに集中するのがいいと思います。
世界株式も最高値

eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が連動する全世界株価指数「MSCI ACWI」も4カ月ぶりに最高値を更新しています。報道によると、相互関税によって売り込まれた4月8日の直近安値から20%も上昇しました。交流サイト(SNS)やインフルエンサー、報道に惑わされず、資産配分を守って全世界株式インデックスファンドに投資をしてきた人は今回の急上昇の恩恵をしっかりと得られています。いかに株式市場に残り続けることが大切かが分かる話だと感じてなりません。
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