こんにちは、でんです。全世界株式の投資信託は世界中の株式が詰まっています。アップルやマイクロソフト、コカ・コーラ、P&G、ネスレ、ユニリーバ、トヨタなどの各国を代表する様々な優良企業に幅広く手軽に投資できるのが魅力です。楽天証券やSBI証券などのインターネット証券の場合、最低100円で購入できます。株式だけではなく、債券、不動産、ゴールドを扱う商品や、これらを混ぜ合わたバランス商品もあります。
株式投資信託
- インデックスとアクティブ
- インデックスが有利
- 日本の投信の9割以上は…
株式投資信託を例に紹介します。米国S&P500指数やダウ工業株30種平均、TOPIX、日経平均などの株価指数に連動した投資信託がインデックス(パッシブ)ファンドです。ファンドマネジャー(責任者)が独自の哲学で運用し、基準に置いている株価指数を上回る成績を目指す投資信託がアクティブファンドといいます。インデックスファンドはアクティブファンドに比べ、運用管理費用(信託報酬)が安いのが特徴で、近年では年0.2%を下回る商品も多く出てきています。一方でアクティブファンドは年1%を超えるのがほとんどで、年1.5%を上回るものも多くあります。※その他諸経費を含めた実質コストは考慮していません。運用規模や効率に応じ、年0.05~0.2%程度上乗せされます。この点の話は今後機会をみて取り上げたいと思います。
米国S&P500指数に連動するインデックスファンド「eMAXIS Slim 米国株(S&P500)」。三菱UFJ国際投信より https://emaxis.jp/
インデックスファンドは信託報酬の面で100%アクティブファンドよりも有利なのに加え、成績の多くがアクティブファンドを上回ります。10年単位では、全世界株や米国株のアクティブファンドの9割が目標の株価指数に成績が劣っています。比較的善戦しているといわれる日本株のアクティブファンドでさえも、6~7割が負けています。ただし、日本の株価指数は近年こそ好調ですが30年以上最高値を超えられず、例外的に長期で成績が不振であることには注意しなければなりません。株価指数と比較されるアクティブファンドは生き残ったファンドのみが対象であり、成績不振で消滅したアクティブファンドを加えると成績が一層悪くなるでしょう。米国の経済学者バートン・マルキール氏、著名投資家チャールズ・エリス氏、世界初の個人投資家向けのインデックスファンドを設定してバンガード社を設立したジョン・ボーグル氏は、そろってインデックスファンドの優位性を指摘しています。投資の神様ウォーレン・バフェット氏が妻に言った言葉を紹介します。
「私が死んだら90%を超低コストのS&P500のインデックスファンドに(引用者注:バンガード社のS&P500インデックスファンドを指していると思われる)、残る10%を米国短期債に投資しなさい」
バフェット氏は割安な優良企業の株式への集中投資でS&P500指数を大きく上回る年20%超のリターンを出してきた世界最強で究極のアクティブ投資家です。そんな氏でも一般的にはインデックス投資が有利であると認めていることが引用した言葉からうかがえます。
近年では少額投資非課税制度(NISA)や個人型確定拠出年金(iDeCo)が導入され、信託報酬が安い米国株や全世界株などの優良なインデックスファンドを売買手数料無料で買えるようになりました。しかし、日本の株式投資信託は約5800本ありますが、9割以上が正直ボッタクリ商品と言わざるを得ません。特に銀行や店舗型証券会社の多くは1%以上の信託報酬と1~3%の売買手数料を取る投資家に不利な商品を積極的に販売しています。加えて数年で投資信託を乗り換えさせて売買手数料を稼ぐ「回転売買」をしているケースもあります。ボッタクリ投資信託の中でも「毎月分配型投資信託」は最悪です。信託報酬がアクティブファンドの中でも割高であるのに加え、元本から分配金を出す「たこ足分配」が横行しています。資産は複利運用で増やすのが有効なのに、元本を取り崩していたら複利運用に逆行します。投資信託はネット型証券会社で購入し、売買手数料無料で信託報酬が安いインデックスファンドを勧めます。迷った場合は、つみたてNISA対象のインデックスファンドから選ぶのも手です。
このブログにきていただき、最後まで読んでくださりありがとうございました。読者とともに歩んでいきたいと思います。今後もよろしくお願いいたします。
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