交流サイト(SNS)を見ていると、高配当株式や連続増配株式投資が一定層に人気があるように思えます。投資信託でも米国や日本株式を中心に高配当株価指数や連続増配株価指数、配当貴族指数に連動した投資信託が出ており支持を集めているものもあります。配当金や分配金はリターンのあくまで一部分です。値上がり分がすっぽり抜け落ちています。株式投資はトータルリターンで考えるのが大原則です。
毎月分配型投信なんて最悪な商品

「配当金や分配金が心の支え」という人が一定数います。全て分かった上であえてそうしているのならば、好みの問題なので心より尊重します。よく分かっていないで、配当金や分配金を「天から降ってくるお小遣い」ぐらいに思っているのならばよく考え直した方がいいと思います。インカムをことさらにありがたがり、高い分配金利回りを求める層の少なくない一部に毎月分配型投資信託が刺さっています。毎月分配型投資信託は高い分配率を保つために複雑怪奇な金融派生商品(デリバティブ)取引を駆使しているものも少なくありません。そして手数料が通常の投資信託よりも一層高い傾向にあります。金融庁も「長期の資産形成に不適格」として、少額投資非課税制度(NISA)の投資対象から除外しています。毎月分配型投資信託は最悪な金融商品と断じざるを得ません。

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