超低コストでS&P500指数に連動する東証上場投資信託(ETF)が11月19日、誕生します。ステート・ストリート・スパイダー S&P500® ETF 為替ヘッジなし(東証ETF版SPY、449A)です。ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社が管理会社で、米ステート・ストリート社初となる日本籍ETFです。運用管理費用(信託報酬)は0.03025%以内で、東証ETFでは最低水準のコストです。本場米国ETFと比較しても、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)など最低水準コストに匹敵します。決して慌てて飛びついて買う必要はありません(理由は後述)が、ここまで低コストのETFが東証に誕生したかと驚きさえもあります。
流動性や二重課税調整対象銘柄になるか確認
https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/449A-j.pdf

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社やJPX、東証マネ部のサイトは上のリンクからご覧ください。米国主要500社に時価総額通りに投資するS&P500指数(円ベース、配当込み)に連動します。一定以上の流動性を確保するマーケットメイク対象銘柄となるか、外国税額控除制度に基づく二重課税調整対象銘柄となるかは最低限確認した方がいいと思います。東証の低コストS&P500指数連動ETFの主力どころのiシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(東証ETF版IVV、1655)やMAXIS米国株式上場投信(東証ETF版eMAXIS Slim 米国株式<スリムS&P500>、2558)はいずれも漏れなく対象銘柄となっています。さらに、仮に対象銘柄となったとしても、運用当初は純資産総額規模や流動性の問題などから、指数への連動度合いがずれやすい傾向にあります。運用状況もしっかり確認した方が賢明です。本音を言うと、いずれも超低コストの1655、2558、非上場投資信託のスリムS&P500とコスト面の差は誤差レベルの違いしかありません。それでも、東証ETFでこれだけの低コストETFを出してきた心意気は大いに買いたいと思います。拍手。

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