ウェルスアドバイザー(旧モーニングスター)が集計している大手インターネット証券会社3社の投資信託積み立て契約件数ランキング2025年5月版が公表されました。公開しているトップ10のうち7本は少額投資非課税制度(NISA)のつみたて投資枠(下級条件の成長投資枠も自動的に)対象のインデックスファンドです。うち5本が基軸となる時価総額加重平均型の全世界、S&P500の各株価指数に連動しています。首位はeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)で、スリム米国株式は2位でした。3位以下を圧倒的に引き離しています。オルカンが28ポイント(1社平均9.33ポイント)、スリム米国株式が27ポイント(同9.00ポイント)です。3位以下は正直言って、誤差レベルで僅差です。
ランキングの決定方法

ランキングは、定期的に月次投資信託積み立て契約件数トップ10を公表している楽天証券、SBI証券、マネックス証券の公開情報を元にウェルスアドバイザーが集計しています。各社ランキングの1位に10点、2位9点、3位8点…、10位1点とし、3社のランキング10位までのファンドの点数を出したているとのことです。満点で30点となります。いずれも、低コストインデックスファンドを多数扱っており、メーンで扱う証券会社に適切です。ウエルスアドバイザーのアプリで積み立て契約件数ランキングを見られなくなってしまいブログで扱わなくなりましたが、今回ネットで見つけることができたため久しぶりに取り上げます。かつてトップ10で見かけなかったゴールドに投資する投資信託が複数ランクインしているのを見ると、今の人気筋なんだなあとも感じてなりません。
楽天S&P500、楽カンもランクイン

ランキングは【表】をご覧ください。シリーズ・運用会社別には、eMAXIS Slim3本をはじめ三菱UFJアセットマネジメント(三菱AM)が3本、iFree系(大和AM)が3本、楽天AMが2本、SBIAMが1本、AMOneが1本です。eMAXIS Slimと楽天AMの投資信託は低コストインデックスファンドです。楽天AMの楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド(楽天S&P500)と楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽カン、楽天オルカン)はeMAXIS Slim S&P500とオルカンに匹敵する超低コストインデックスファンドです。ファンド設定から1年余りですが、楽天S&P500は10日現在で5,548億円、楽カンは3,809億円の純資産総額規模を誇ります。楽天証券限定の取り扱いですがNISAや課税口座だけでなく、加入者が多いとされる楽天証券iDeCoの運用対象商品の中で絶大な人気を誇っているとみられています。iFree系は低コストインデックスファンドもありますが、相変わらずクセの強い投資信託に人気が集まっています。刺さる人には刺さるでしょう(笑)SBIAMの投資信託は投資対象資産から考えると信託報酬は低コストのようです。AMOneの投資信託は1998年8月から運用している歴史の長い投資信託です。確定拠出年金(DC)限定投資信託のようですが、運用管理費(信託報酬)は年0.55%と現在のインデックスファンドの水準から判断すると残念ながら高いです。同じおん用会社ならば、より低コストで購入できネット証券に加え、全国各地の信用金庫で購入できる「たわらノーロード」シリーズ一択です。
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