少額投資非課税制度（NISA）でつみたて投資枠対象になっている投資信託に関し、2025年4月末までの1年、5年、20年の期間別に積み立てリターンを調査した記事が日経電子版に掲載されました。記事によると、直近1年間は対象298本のうち99.3%が含み損でした。一方、直近5年間は対象231本のうち98.7%が含み益を確保し、直近20年間は対象が23本に限られますが、全てプラス50%超の含み益となった。今後20年間も同じような結果が出るかは決して分からない上に長期投資がリスクを下げる効果はないどころか上がっていく点には留意しなければならないですが、長期間の運用すればするほどプラスリターンが出やすくマイナスリターンになりにくいという一つの結果が示されたとは言えそうです。
市場に長く残り続けるには
詳しい記事の内容は上のリンクからご覧ください。記事では個別の投資信託の５年間のリターンランキングを海外株式、日本株式、バランス別に示しています。全てプラス50%超の含み益となった直近20年間には、直近高値から円換算でS&P500指数や全世界株式が半値以下にまで暴落したあのリーマン・ショックが含まれています。対象が23本に限られているとはいえ、歴史的な大暴落に見舞われたとしても、長期間保有し続けると報われやすいという結果が示されているといえます。「長期・分散・低コスト」を大原則に市場に長く残り続けるには、リスク許容度の範囲内でリスク資産に投じ、リスク資産と無リスク資産の配分を守り続けることが肝要であると強く訴えます。もちろん、生きていく上で緊急でまとまったお金が必要になり生活防衛資金などでカバーし切れない時は、リスク資産であれ、無リスク資産であれ、市場の状況に一切関係なく速やかに迷わず売却して用立てすべきなのは言うまでもありません。誰がなんて言おうが、これ以上にない人生でベストの売り時です。この時のために運用し続けてきたと言っても何ら過言ではありません。
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