こんにちは、PayPayアセットマネジメント(AM)は2025年9月末をめどに事業を終了すると発表しました。発表によると、運用資産の拡大が計画通りに進まず、業績見通しに鑑みて持続的に運用を続けていくのが困難になったとしています。少額投資非課税制度(NISA)のつみたて投資枠(自動的に成長投資枠も対象)の投資信託や募集を締め切っており運用期間が限られた特殊な投資信託はアセットマネジメントOne(AMone)に運用会社を変更する方針だそうですが、NISA成長投資枠のみ対象の4本は繰り上げ償還される予定だと言います。繰り上げ償還予定の中には、低コストで米国の大型株・中型株600社に投資して米国株式の85%を網羅する指数に連動するPayPay投信米国株式インデックスも含まれています。長期的目線でインデックスファンドに投資をしていて、繰り上げ償還されたらなかなかしんどいです。
運用会社や資産規模、資金の流入度合いも見る
まず申し上げますが、繰り上げ償還にせよ、運用会社が変更されるにせよ、投資信託の資産は分別管理により保全されていますので、運用会社や販売会社、信託銀行の倒産、事業停止、会社清算による影響は受けません。PayPayAMの発表でも分別管理の旨は記されています。詳しい繰り上げ償還日程や運用会社移転の日程は決まっていないそうですので、詳しくはPayPayAMのホームページ等をご覧ください。今回繰り上げ償還される成長投資枠の投資信託の純資産総額は数億から二十数億円と設定から純資産総額が伸び悩んでいました。さらに、PayPayAM全体で見ても、各投資信託の純資産総額は大半が数億から10、20億円台で100億以上ある投資信託も二つしかありませんでした。素人目に見ても、継続は厳しそうに感じました。PayPayAMやAMOneには投資信託の受益者(保有者)を第一にした判断をしていただきたいと第三者目線で切に願いますが、投資する側もコストだけではなく、運用会社の運用状況、投資信託の純資産総額の規模、資金の流出入状況、指数との連動度合いなどをしっかり見極め、投資先を決めることが大切であるいう教訓を得られたと思います。
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