こんにちは、NECやJCBなど100の企業年金基金は共同で運用会社を監視する仕組みをつくります。退職者の年金を集めて運用する企業年金連合会が月内に協議会を立ち上げます。7月30日付日経朝刊1面トップで報じられました。日経によると、運用会社に対し議決権行使や投資先企業との対話状況について合同で説明を求めたり、投資先企業の成長を間接的に後押ししたりして運用利回りの底上げを狙うとしています。企業の責任で運用する確定給付企業年金(DB)を主に想定した話だとみられますが、日経の記事で記されている通り、運用会社に対話を促して利回りを改善しようという動きは今後広がるとみられます。
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対話促し利回り改善目指す
企業年金、運用会社を共同監視 NECやJCBなど100社参画 【イブニングスクープ】 - 日本経済新聞
NECなど約100の企業年金基金は共同で運用会社を監視する仕組みをつくる。退職者の年金を集めて運用する企業年金連合会(企年連)が8月に協議会を立ち上げ、運用会社に対して議決権行使や投資先企業との対話状況について合同で説明を求める場を設ける。...
詳しい記事の内容は該当日付の朝刊もしくは日経電子版をご覧ください。記事によると協議会には100の企業年金が参加する意向を示していますが、今後増える可能性があるとしています。企業年金連合会は各運用会社の取り組みを比較できるサイトを新設し、企業年金基金が運用会社を評価・監視しやすくするとしています。日本株式に投資する運用会社ごとに議決権行使状況や対話といった活動について説明を求めるといいます。運用会社は投資先の上場企業や株主還元を求め、株価上昇や運用リターン向上を狙うとしています。企業年金基金が運用会社を忖度(そんたく)なく見極め、運用会社が企業年金の加入者の利益に沿うような運用をしていただきたいと思います。
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