こんにちは、楽天投信投資顧問は12月から全世界株価指数に連動する楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(らくカン)の運用管理費(信託報酬)を年0.0561%に引き下げ単独に最安値にすると日経電子版が7日夜報じました。報道によると、らくカンに加え、楽天・S&P500インデックス・ファンドも信託報酬を年0.077%に下げ、こちらもS&P500指数連動型投資信託で単独最安値にするといいます。日経の前打ち段階の話で、楽天投信投資顧問が正式に発表した話ではないので確認が必要です。たとえ、報道が事実だとしても、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)などの信託報酬最安値水準かつ純資産総額1兆円超えのインデックスファンドから慌てて乗り換える必要は全くないと思います。
アマゾン広告
らくカンとオルカンの信託報酬差は完全に誤差
楽天投信投資顧問のファンド手数料、単独で業界最低に - 日本経済新聞
楽天投信投資顧問は世界株と米国株に投資する投資信託2本の信託報酬を12月1日から引き下げる。どちらも他の競合商品と並んで業界最低水準としていたが、単独で最安にする。楽天投信は「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」と「楽天・S&...
日経電子版の該当記事です(有料会員限定記事です)
報道を事実と仮定しても、オルカンとの信託報酬年0.05775%とらくカンの新信託報酬年0.0561%との差は0.00165%とはっきり言って誤差としか言えない差です。指数への連動度合いや隠れコストでいとも簡単にひっくり返る差です。一般に隠れコストは純資産総額が小さかったり、運用期間が浅かったりするほど大きくなる傾向があります。7日現在でオルカンの純資産総額は1兆6,065億円で、らくカンの純資産総額は6億6,900万円です。比べ物にならないレベルで純資産総額規模が違います。しかも、らくカンは10月末に運用を開始したばかりです。隠れコストが大きく出たり、指数との乖離が大きくなったりする可能性はオルカンよりも極めて高いと言って過言でないと思います。ただ、オルカンに対し、信託報酬を引き下げ真っ向勝負しようとした気持ちは買いたいと思います。
楽天証券広告
コメント