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円安は悪!?

株式投資の心構え
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 こんにちは、でんです。政策金利の利上げが始まった米国と低金利水準が続く日本の金利差が意識され、ドル円レートの円安傾向が続いています。20日午前4時現在、1ドル128円70銭台にまで円安が進みました。新聞やテレビは「円安によって輸入品価格が上昇」「物価上昇で生活を直撃」「輸入企業の利益押し下げ」とデメリットを強調して報道しています。はたして円安は悪なのでしょうか。筆者はそうは思いません。円安も円高も一長一短で、いいとか悪いとかの話ではないと思います。インデックス投資を続ける上で気にする必要はない話だと思います。

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見向きされない円安のメリット

 円安のメリットは輸出企業の利益を押し上げることです。ちなみに、日本は自動車産業をはじめとする輸出産業が中心です。時価総額日本一かつ日本経済や雇用に与える影響が甚大な大企業トヨタは典型的な輸出企業です。確かに、近年では輸出企業が工場の海外進出を進めてきたため、円安メリットは以前より小さくなっていると指摘されています。平時ならば円安時に増加する傾向にある外国人観光客の増加も、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響で見込めない状況が続いています。しかし、今でも日本経済の中心である輸出産業にとって円安がプラスである点は変わりません。東証株価指数(TOPIX)は円安時よりも円高時の方が強烈に下落する傾向があります。さらに、円安によって全世界株などの国際分散投資を続けてきた個人投資家はもちろん、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など機関投資家が運用する外国株式、外国債券の評価益も上昇します。

かつての円高時もデメリットばかり報道

 円安デメリットを繰り返し報道する新聞やテレビの姿勢に、リーマン・ショック後から東日本大震災後までの1ドル100円を割り込んだ円高時にされた報道を思い出しました。「日本の基軸産業の自動車産業をはじめとする輸出産業の企業収益に大打撃」「止まらぬ株安」「株価大暴落」などと今と同様にデメリットばかり繰り返し報じられていました。今以上にこの世の終わりといった空気でした。輸入品を安く買える点や物価下落、輸入企業の収益増加には、ほぼ触れられませんでした。海外旅行も通常よりも安く行けました。デメリットに目を向けることが悪いことではありませんが、円安や円高はいずれもメリット、デメリット双方があります。複眼的かつ冷静に判断することが大切だと思います。ちなみに、ドル円レートなどの主要国間の通貨レートは長期的には一定のレンジで行き来する傾向にあります。全世界株や全米株、S&P500、先進国株のインデックスファンドに長期投資する場合には日々の為替変動を気にしても仕方ありません。外国株式のリターンに与える為替変動の影響は長期になればなるほど、小さくなります。ちなみに、長期運用だとしても外国債券のリターンには為替変動の影響が無視できない程度には大きいと申し添えます。

 このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。為替変動に惑わされず、冷静に航路を守って全世界株などの低コストインデックスファンドに長期投資を続けていきたいです。

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