スポンサーリンク

老後に投資は必要?

老後の夫婦 株式投資の心構え
スポンサーリンク

 こんにちは。でんです。退職金が入ると定期預金や投資信託の勧誘が来るという話をよく聞きます。給与や退職金の振込先の金融機関は個人の預金残高を把握しています。営業マンは、まとまった退職金が入った顧客は新規商品を勧誘するチャンスと狙いを定めています。あわよくば売買手数料や信託報酬が高く、銀行にとって儲けが大きい毎月分配型投資信託など投資家にとって最低最悪な金融商品を売りつけようと思っているかもしれません。

スポンサーリンク

退職金で初の投資は危険

 投資をしたことがない人が退職金で初めて投資をするのは大変危険です。退職金を振り込まれた先の金融機関に行くと、支店長室に通されて投資信託や定期預金を勧められることがあります。指定の投資信託や外貨預金を契約すれば定期預金の金利を一時的に高くするセット売りの金融商品や流行りのテーマ型投資信託、運用している投資信託から毎月分配金が入るといううたい文句で毎月分配型投資信託などが紹介されます。投資経験や知識がある人ならばこういったやり方は銀行の勧誘手口で、勧めて来る金融商品は絶対に手を出してはいけない類のものと分かります。しかし、投資経験のない人は豪華な支店長室に通された時点でVIP待遇を受けていると舞い上がり、言われるがままに契約してしまう恐れがあります。当ブログで何度も指摘していますが、銀行や店舗型証券会社、保険会社が勧める金融商品はほとんどが資産運用に全く適していません。銀行や店舗型証券会社は投資家にとって割高な商品を売りつけて来る場にすぎません。私の知人でも仕組みを理解しないまま退職金で新興国通貨建て債券を買わされ、大きな含み損を抱えている人がいます。銀行は日常的な現金を預けたり、引き出したりする以外に近づいてはいけません(事業などで融資を受ける場合は話が別です)。言葉を悪く言えば退職金を手にした人は、銀行にとっての「カモネギ」に見えているといえます。

カモネギ

個人向け国債変動10を中心に運用

 投資経験のない人が老後に資産運用すべきかどうかは個人の置かれた状況に変わって来るので一概には言えまん。資産、負債、純資産、老後の収入、支出を計算した上でプラスが続く人は投資をする必要は必ずしもないでしょう。一般的には生活費の2年以上を現金で確保し、投資への知識と理解をした上で投資をするのは悪くはないと思います。ただ、現役世代のように株式中心の運用ではなく、投資の30~80%は個人向け国債10年満期(変動10)にした方がいいと思います。変動10を含め個人向け国債は日本国が破綻しない限りは元本が保証されます。年0.05%を最低金利に、状況に応じて金利が変動します。将来金利が上昇すれば追随して上昇します。現在は最低金利ですが、銀行などの定期預金より金利は高いです。ただし、運用開始から1年間は解約できません。中途解約で元本割れはありませんが、直前2回分の利子の一部が引かれます。株式は米国株や全世界株の指数に連動するインデックス型の投資信託を勧めます。選ぶポイントは①売買手数料が無料②信託報酬が年0.25%以下③純資産残高が200億円以上で右肩上がりーなどです。運用益や売却益が非課税になる積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)を活用しましょう。つみたてNISAならば毎月分配型投資信託などの悪質な投資信託は外されています。基本は楽天証券などのインターネット証券会社で買うのを勧めます。ただ、個人向け国債に限ればどこで買っても大きな違いはないので、銀行や店舗型証券会社で購入しても問題ありません。銀行の勧誘が断り切れない場合、個人向け国債を買うのも一つの手だと思います。※変動10(無リスク資産)と株式(リスク資産)の比率は自分の生活状況や資産状況、性格、リスク耐性に応じて変わってきます。

個人向け国債
個人向け国債

個人向け国債。現状の低金利では変動10がお勧め 財務省個人向け国債ページより https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/

投資の名著、良書を読んでから 

 このブログに来ていただき、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。今回は投資経験がなく退職金を得た人向けに書きました。ただ、個人の置かれた状況で変わってきます。本文はあくまで一例です。安易に銀行などの勧誘に乗らないよう気を付けていただければと思います。投資は仕組みを知り、理解してからで遅くありません。投資の名著や良書を読んでから始められるのを勧めます。名著としてチャールズ・エリス氏の「敗者のゲーム」、バートン・マルキール氏の「ウォール街のランダム・ウォーカー」、ジョン・ボーグル氏の「インデックス投資は勝者のゲーム」などを挙げます。読みやすい良書ですと、マルキール氏とエリス氏共著の「投資の大原則」、水瀬ケンイチ氏の「お金は寝かせて増やしなさい」、山崎元氏の「マンガでわかるシンプルで正しいお金の増やし方」などがあります。加えて当ブログが一助になれば幸いです。

敗者のゲーム [ チャールズ・エリス ]

ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理 [ バートン・マルキール ]

インデックス投資は勝者のゲーム 株式市場から利益を得る常識的方法 (ウィザードブックシリーズ) [ ジョン・C・ボーグル ]

投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント [ バートン・マルキール ]

お金は寝かせて増やしなさい [ 水瀬ケンイチ ]

マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方 [ 山崎 元 ]

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました