こんにちは、でんです。全世界株式を時価総額通りに買い、保有することをインデックス投資の王道と繰り返し述べてきています。eMAXIS Slim全世界株式(Slimオールカントリー)や楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)を買えば単純ですが、先進国株式(日本除く)、新興国株式、日本株式(東証株価指数<TOPIX>)を組み合わせても全世界株式投資ができます。
全世界株式の比率
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- 時価総額の比率を基本に
全世界株式の時価総額比率は先進国(日本除く)80.5%(うち米国56.6%)、新興国12.0%、日本7.5%です(Slimオールカントリー目論見書より)。各指数に連動した投資信託の配分を先進国80%、新興国10%(15%)、日本10%(5%)と大まかな数字で覚えます。前者が分かりやすいですが、筆者個人的な考えとしてはかっこ内の比率の方がいいと思います。(そもそも筆者は日本株は資産の通貨分散の観点などから買わなくてもいいという立場を取っています)。この比率を基本に自分好みにアレンジして先進国株式、新興国株式、TOPIXのインデックスファンドを組み合わせるといいと思います。(個人的にはTOPIXは10%以内でゼロも可、新興国株式は20%以内、TOPIX+新興国で20%以内を勧めます。日本株や新興国株は、今後10年短期的に伸びる可能性はあると思いますが、20年以上の長期で考えるとあまり多くの比率を割かないのがいいと感じています。特にTOPIXへの比率を割き過ぎないように注意してください。TOPIX30%以上は日本株への集中投資で、給与や貯蓄、年金などを考慮すると円建て資産に相当偏ります)
先進国株式
先進国株式(日本除く)の投資信託は激戦区で、各運用会社ともに低コストの商品を競い合っています。目安では売買手数料無料、信託報酬年0.15%以下、純資産総額200億円以上で右肩上がりの成長をしているというのが条件となります。お勧めの投資信託は以下となります。いずれもMSCIコクサイ・インデックス(日本を除く先進国に投資。米国株が65~70%)に連動しています。どれを選ぶかは完全に好みです。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 信託報酬年0.1023%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 信託報酬年0.1023%
たわらノーロード 先進国株式 信託報酬年0.1098%
新興国株式
新興国株式は先進国株式と違い、選択肢が多くありません。売買手数料無料、許容できる信託報酬は年0.30%以下、純資産残高は100億円以上となります。当ブログで一般的に適用している信託報酬年0.25%以下、純資産残高200億円以上とすると実質一択になります。ちなみにMSCI エマージング・マーケット・インデックスに連動しています。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 信託報酬年0.1870%
日本株式(TOPIX)
- TOPIXの問題点
- 日経平均との比較
- お勧め投資信託
日本株式はTOPIXに連動した投資信託を勧めます。TOPIXは東証1部全銘柄が投資対象で、他国の市場ならば長年の業績不振で市場から退場になっているような「ゾンビ銘柄」が多く残っているという問題があります。加えて近年はTOPIXよりも日経平均の方が成績が良い傾向にあります。それなのになぜ当ブログで日経平均でなく、日本株はTOPIXとしているのでしょうか。TOPIXは株価×発行株式で算出される時価総額加重平均で算出されているのに対し、日経平均は見た目の株価が基本的には重視され、特定の銘柄に比率が集中しているという問題があります。
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)の組み入れ上位銘柄です。(三菱UFJ国際投信より)近年株価が好調なファーストリテイリング(ユニクロ)、ソフトバンクグループ(SBG)など特定の銘柄に比率が偏っています。特にSBGは実態が投資会社です。中国株や米国ハイテク株に集中投資し、インデックス指数を上回る成績を目指すアクティブファンドと似た性質を持っています。これらの銘柄の影響を大きく受けて株価が乱高下しやすく、マネーゲーム株の傾向もあります。今年、米国市場で短期取引をしていたのが発覚し、株主から反発を受けました。
投資の王道は時価総額通りに全世界株式を買うことです。よって日本株はTOPIXを組み入れ対象とします。最安の信託報酬は年0.154%で横並びです。純資産残高は200億円以上です。お勧めの投資信託は以下の通りです。
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 信託報酬年0.154%
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 信託報酬年0.154%
このブログに来ていただき、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。こうして振り返るとやはりeMAXIS Slimシリーズは強いです。8:1:1(8:1.5:0.5)を基本に、皆様の好みでカスタマイズされるとよいと思います。
年末あいさつ
当ブログ「でんの株式長期投資戦略」は12月1日に産声を上げました。わずか1カ月で多くの方に見ていただき、Twitterなどで激励の言葉や先輩ブロガーからの温かい助言、指導をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。2020年は市場全体で見ると新型コロナショックで株価が暴落し、その後急上昇しました。米国市場はS&P500、NASDAQ100、ダウ平均ともに史上最高値を更新しました。日本株もTOPIX、日経平均ともに上昇し、日経平均はバブル崩壊後最高値を更新しました。一方で個別株では明暗が分かれた1年とも言えます。例えば、TOPIX構成銘柄で見ると値上がりした銘柄は4割にとどまっています。大型株で年間プラスの主な銘柄を挙げると、ソニー、任天堂、ファーストリテイリング、SBGが大きく上昇し、国内時価総額トップのトヨタが微増でした。ほかの自動車、金融、航空、エネルギーなど大多数の銘柄が年初来比で下がっています。米国もGAFAMなどのハイテク株が大きく上昇し、市場をけん引する1年でした。来年の相場はどうなるか分かりませんが、規律を守って米国株や全世界株のインデックスファンドに長期、分散、積み立て投資を続けていきたいと思います。ブログで発信を続け、皆様と共に歩んでいきたいです。1年間大変お世話になりました。よいお年を!
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