株価指数算出会社モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が24日発表した2025年市場分類で、先進国株価指数入りを目指していた韓国は引き続き新興国株価指数のままとなりました。各メディアがネット記事などで報じました。別な株価指数算出会社FTSEで韓国は先進国株価指数に組み入れられていますが、報道によると、MSCIでは少なくとも2028年までは先進国株価指数に組み入れられることはないとのことです。当面はMSCIとFTSEで韓国株式の扱いは変わってきています。個人的にはMSCIの決定を断固として支持します。ブレない基準で淡々と指数算定を判定しつづけることが結果的に投資家の利益につながると思います。
オルカンはいずれにせよ韓国株式を組み入れ

eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)はMSCI All Country World Index(MSCI ACWI=全世界株価指数)に連動しています。先進国株価指数も新興国株価指数もカバーしていますのでどちらにせよ韓国株式は組み入れられています。昔からある確定拠出年金(DC)限定低コストインデックスファンドがよく連動しているMSCI KOKUSAI(日本除く先進国株価指数)では韓国株式は除外されています。報道によると、韓国は先進国株価指数入りの前段階とされる編入候補リストに該当する観察対象国にも入りませんでした。韓国市場は18の評価項目のうちマイナス項目が6項目に上っているといいます。MSCIの先進国株価指数に組み入れられるには、観察対象国に1年以上入らなくてはなりません。仮に2026年6月に観察対象国に入れば最短で翌2027年6月に先進国株価指数への編入が正式発表され、2028年6月に実際に組み入れられる可能性が出てきます。かつて韓国は2008年に観察対象国になりましたが、2014年に除外されていました。
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