私は「長期分散低コスト」を大原則にリスク許容度の範囲内で時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンド(オルカン)に投資し、個人向け国債変動10年との配分を守って運用しています。個人的にいえば、オルカン1,000万円に一括投資するより、個別株式に10万円投資する方が不安が大きく、常に値動きや経済ニュース、投資先の企業のニュース、金利、決算の確認が欠かせなくなってしまいます。暴落や何らかの危機に見舞われても、10年後、20年後まあ世界経済は成長し、世界の企業は発展し、人類の生活は便利になるだろうと思えるのでオルカンは放っておく気にもなれますが、個別株式は常に監視して持ち続けるか売却するか自問自答し続けないと無理です。
市場リスクは受け入れられるが

今回の記事は私個人の感想というか感覚です。気楽に読んでください。世界中の投資家による判断の総和による市場リスク(システマチックリスク)は全然受け入れられます。暴落や急落に見舞われて世界中の銘柄が下がる局面はそれはそれでしょうがないと受け入れられます。「下がるかもしれない」という不安があり、今後上昇するか下落するか分からないからこそ、株式は債券、預貯金よりも高いリターンが期待できます。いわゆる「リスクプレミアム」です。事実、株式は数十年、100年以上のリターンで債券などの他の資産のリターンを圧倒的に上回ってきました。しかし、個別株式は10年で10倍、100倍、1,000倍、1万倍になるかもしれない一方、経営破綻してしまい無価値になってしまう可能性が全然あります。無価値にならないにしても市場全体の株価が大きくなる一方、大きく低迷したままの銘柄は決して少なくありません。例えば、かつて不景気や暴落局面に強く「超優良安定株式」の異名を持ち、格付けが日本で最も高かったとされる東京電力は予想しえなかった原発事故を機に見るも無残に株価が低迷したままです。個別株式は市場リスクに加え、個別リスク(非システマチックリスク)を抱えています。追加される個別リスクに対し、見込めるリターンは見合わないです。個別リスクに対するリスクプレミアムはないと考えて差し支えないと思います。
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