こんにちは、株式やマネー系雑誌、テレビで、2024年から導入される新少額投資非課税制度（新NISA）の特集が増えてきました。ちらりと内容を見てみると、多くで力を入れているのは成長投資枠の紹介、PRという印象です。つみたて枠の説明を少しして、成長投資枠の説明や「成長投資枠戦略」なるものを長々としています。日米の個別株や上場投資信託（ETF）に投資ができるのを強調しています。成長投資枠でもつみたて枠の商品が買える説明は申し訳なさ程度です。個人的には、成長投資枠PRは「大人の事情」と「忖度（そんたく）」が多分に詰まった話とみられますですので、気にしなくていいと思います。「成長投資枠でコアサテライト」「成長投資枠がキモ」とか言っているインフルエンサーもしかりです。つみたて枠でも成長投資枠でも、つみたて枠で買える低コストかつ時価総額加重平均型の全世界株インデックスファンド１本で十分です。
同じ低コスト全世界株１本で
多くの人にとって向いていておおむね良いとされる新NISAの活用方法は、つみたて枠対象の低コストかつ時価総額加重平均型の全世界株インデックスファンドに投資をすることです。具体的な商品例を一つ挙げれば、eMAXIS Slim 全世界株（オルカン）です。つみたて枠でも、成長投資枠でも考え方を変える必要は一切ありません。実はこの活用法は金融庁が立場上、大っぴらに口には出さないですが、おおむね望ましいとしています。それに対し、成長投資枠を金融機関のPRに使われるのは内心良く思っていません。「成長投資枠戦略」に惑わされる必要はないと強く思います。
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