こんにちは、カナダ・オンタリオ州教職員年金基金は11月17日、経営破綻した米暗号資産(仮想通貨)交換会社FTXへの投資額について、評価額をゼロにすると発表しました。米経済通信社ブルームバーグが11月18日、同社ホームページで報じました。報道によると、最初の投資からわずか1年で9,500万米ドル(約133億円)を失ったといいます。そもそも、年金基金運用に不適切なレベルでハイリスクの仮想通貨に投資しては駄目だと感じてなりません。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」(マルキール著)はインデックス投資の世界的名著の一つです。歴史的批判に耐え残り続けた俊玉の名著なのですが、初見殺しともいえる高難度の本です。筆者も正直1回目はちんぷんかんぷんでした。日本人向けの導入本として「マンガお金は寝かせて増やしなさい」(水瀬ケンイチ著)が最も最適だと思います。水瀬氏の「お金は寝かせて増やしなさい(マンガ版の原書)」を読んで、初めて「ウォール街のランダム・ウォーカー」の言いたかったことや良さが分かりました。
投資資産のごく一部でもさすがに…
報道によると、年金基金の投資総額は2,425億カナダドル(約25兆5,300億円)です。円で計算すれば、投資総額に対するFTXへの投資比率は0.052%程度です(日本円換算で計算)。確かに資産全体では極めて小さく、年金基金側が言う通り損失は極めて軽微です。しかし、老後の年金基金をごくわずかとはいえ、極めてリスクの高い上に歴史が浅い仮想通貨に投資をするのは、運用資産の性質を考えるとさすがに問題があると言わざるを得ません。加入者からの厳しい批判は免れないでしょう。筆者は仮想通貨を基本的に投資対象外と考えています。現時点ではありえないですが、それでも仮に投資するならば資産全体の0.05%程度が限度かなあとも今回のニュースで感じました(苦笑)
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