こんにちは、でんです。モーニングスター社が毎月集計している大手インターネット証券会社3社の投資信託積み立て契約件数ランキング2022年2月版が公表されました。 1位はeMAXIS Slim 米国株式(SlimS&P500)が28ポイント(1社平均9.33ポイント)、2位はSlim全世界株式(オルカン)が26ポイント(1社平均8.67ポイント)で変わりませんでした。3位にSBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIVOO)、Slim先進国株式インデックスが入りました。楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)は5位に落ちました。上位10商品すべてが積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象商品で、うち9商品は低コストインデックスファンドです。極めてまっとうな商品に人気が集まっていると言えます。
算定の方法
https://www.morningstar.co.jp/market/2022/0302/fund_01605.html
ランキングは、定期的に月次投資信託積み立て契約件数トップ10を公表している楽天証券、SBI証券、マネックス証券の公開情報を元にモーニングスター社が集計しています。各社ランキングの1位に10点、2位9点、3位8点…、10位1点とし、3社のランキング10位までのファンドの点数を出したているとのことです。満点で30点となります。
Slim8資産ランクイン
ランク入り商品は上の表の通りです。低コストバランスファンドのSlimバランス(8資産)が前月15位から7位タイに上昇し、ランクインしました。先進国株、日本株、新興国株、先進国債券、国内債券、新興国債券、先進国不動産投資信託(REIT)、国内REITの8資産に均等に投資をしています。株式にしろ、債券にしろインデックスファンドの基本は時価総額の大きさに応じた分散投資です。8資産は世界の株式時価総額の8割超を占める先進国株に株式内で33.3%しか投資をせず、6割程度を占める米国株には23%しか投資をしません。一方で5%前後にすぎない日本株に33.3%、10%程度の新興国株に33.3%も投資しています。はっきり言って日本株と新興国株に偏って投資をし過ぎです。極めてバランスが悪いです。付け加えると、為替リスクが高い新興国債券に債券内で33.3%も投資をするのは問題があります。市場の小さいREITに資産全体の25%も割くのも疑問です。資産バランスが悪いとは言え、経費率(信託報酬)の安さや一応は分散投資がされているので、決して悪い商品ではないと付け加えます。ただ、バランスファンドならば低コストかつ全世界株式と全世界高格付け債券にそれぞれ時価総額通りに投資ができる楽天・インデックス・バランスシリーズの方が明確に上だと思います。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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