こんにちは、でんです。岸田文雄首相が掲げている「新しい資本主義」は資本主義や株式会社、上場企業、投資家への認識が著しくゆがんでいます。岸田氏の日頃からの発言を見聞きしている限りでは国力を落とし、貧困層が広がりかねない発想をしていると危惧を抱かざるを得ません。別な角度で分析すると、岸田首相の経済・金融政策や「新しい資本主義」の理念は全体主義(ファシズム)的な面があるといえます。第二次世界大戦前のイタリア・ファシスト党の独裁者ムッソリーニの考え方に近い面があるようにも感じます。
ムッソリーニそのもの
岸田氏は国会の委員会質疑で労働者の賃上げを巡り「株主にも我慢してもらいたい」と言い放ち、企業収益の分配の在り方については「株主還元という形で成長の果実が流出している」と暴言を吐いています。頓珍漢な理屈を持ち出して金融所得課税強化まで打ち出しています。「労働者への分配」を金科玉条に国家が企業に介入して内部留保を吐き出させてまで賃上げを強要したり、企業の株主還元を強制的に規制したりしようとしている意図が透けて見えて仕方ありません。金融所得課税強化も同じく労働者への分配を盾に企業や投資家から強制的に所得を巻き上げても構わないという意識もあるように思えます。いずれも国家が介入して企業や投資家から強制的に富を奪い、労働者らに再分配しようという考え方です。国家が介入し、強制的に再分配する発想はまさにファシズム的な発想です。ムッソリーニ率いるイタリア・ファシスト党が掲げ、実行した政策そのものです。ファシズム政権下では企業の自由競争や言論の自由が著しくそがれてきました。近現代史上、ファシズム政権は左右に関わらずほとんどが、崩壊するか国民が貧困に苦しみ続けるかの運命をたどっています。
確かに岸田政権が独裁化してファシズム政権になるというのは今の日本では全くもって現実的ではないと思いますが、岸田氏の意識の有無に関わらず同氏の経済・金融政策はファシズム的な発想から来ていると言わざるを得ません。このブログを来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。最後に少し補足。ナチズムはファシズムの亜種ですが、ファシズムとイコールではありません。ナチズムと違いファシズムには人種の優劣思想はありません。もちろん、ファシズムよりナチズムの方が深刻かつ絶対に認められない思想であることは言うまでもありません。
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