こんにちは、でんです。米国S&P500指数と米国投資適格債券指数にまとめて投資ができる米国株と米国投資適格債券のバランスファンドが3月22日に設定されます。管理費用も年0.1%未満になる見通しです。楽天・インデックス・バランスファンドシリーズ(楽天バランス)に続く、きわめて優秀なバランスファンドが誕生します。
時価総額通りに米国株50%、米国投資適格債券50%
SBIアセットマネジメント(AM)はSBI・iシェアーズ・米国バランス(SBI米国バランス)を新規設定します。S&P500指数に50%、米国投資適格債券指数に50%ずつ投資をします。iシェアーズのブランドで知られる世界最大の運用会社ブラックロック社の上場投資信託(ETF)に投資をする形を取ります。米国株部分はiシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)、米国投資適格債券部分はiシェアーズ コア 米国総合債券市場ETF(AGG)です。いずれも純資産総額規模が日本にないレベルで巨大なETFです。SBI米国バランスの信託報酬は年0.0978~0.0998%です。国内バランスファンドでは信託報酬が最安値となります。詳細は発表されていませんが、売買手数料は無料とみられます。SBI証券でのみの販売の模様です。
楽天バランスの米国版
楽天バランスは全世界株+全世界投資適格債券ですが、SBI米国バランスは米国株+米国投資適格債券ですので、いわば楽天バランスの米国株+米国投資適格債券版と考えていいです。信託報酬はわずかにSBI米国バランスの方が安く、ファンド内で再投資している配当の三重課税問題が発生しない点ではSBI米国バランスに分があります。しかし、投資資産の通貨分散度を考えると楽天バランスにも優位な点はあると言えます。どちらを選ぶかは投資家の好みによります。どちらも甲乙つけがたいバランスファンドです。少なくとも人気の「8資産均等」よりも明確にバランスがいいと考えます。分散投資の基本である時価総額加重平均の観点で見ればSBI米国バランスや楽天バランスは資産の比率が整っています。一方で8資産均等は先進国株や先進国債券を極端に軽視している一方で、相対的に市場規模の大きくない日本株や新興国株、新興国債券、不動産投資信託(REIT)に偏った投資をしています。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。バランスファンドは楽天バランス一択の状況が続きましたが、新たにSBI米国バランスといった選択肢が加わったのは投資家の観点では大変いいことだと思います。
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