9月3日の市場では、MSCIの世界株指数がプラス1.04%、S&P500指数がプラス1.06%、NASDAQ総合指数がプラス1.40%と、海外株式はかなり強く上昇しました。ところが同じ日に円はドルに対して約2.08%上昇し、1ドル155円台まで円高が進みました。日本のオルカン投資家にとっては、かなり分かりやすい教材です。海外株式が上昇しても、それ以上の勢いで円高が進めば、円換算した基準価額は下がることがあります。例えば、かなり乱暴に「海外資産が1.04%上昇し、円がドルに対して2.08%上昇した」とだけ考えると、円換算ではおおむね1%程度のマイナスになります。株が上がったのに自分の投資信託は下がる。初めて見ると少し納得しにくいですが、為替の影響を受ける海外資産では普通に起こります。
やることは変わらない

もちろん、実際のeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)は、米国株だけではありません。日本株も含まれますし、ユーロ、台湾ドルなど多くの通貨が関係します。MSCIの世界株指数とオルカンの基準価額も完全に同じ動きをするわけではありません。そのため、この単純計算を基準価額の予想に使うべきではありません。それでも仕組みは重要です。オルカンの円建て基準価額は、世界の株価だけでなく為替にも左右されます。海外株が好調でも円高が強ければ下落することがあり、逆に海外株が軟調でも円安が進めば下落幅が小さくなることもあります。だからといって、為替を予想して売買する必要はないと思います。円高になる時期も円安になる時期も分かりません。「長期分散低コスト」に基づき、受け入れられるリスクの範囲内で全世界株式インデックスファンドを保有し、無リスク資産との配分を守る。株高の日も円高の日も、やることは変わらないと思います。

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